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膨らんだ経費 世界水泳選手権は試算の2倍に 福岡市の負担金も3倍の107億円

福岡市は、去年開催された世界水泳選手権と世界マスターズ水泳選手権の開催経費が約204億円になると発表しました。福岡市の負担金は試算の約3倍にあたる107億円あまりとなっています。

増額理由は「新型コロナによる2度の延期」と説明


大会の組織委員会によりますと、去年7月から8月にかけて福岡市などで行なわれた世界水泳選手権と世界マスターズ水泳選手権の開催経費は、試算の約2倍にあたる204億6700万円でした。増額の理由として組織委員会は2021年の開催予定から新型コロナの影響で2度延期され、感染対策のための空調の整備や資材のリース期間延長などで追加の費用がかかったためとしています。

福岡市「直前まで経費見直した」


それに伴い福岡市の負担金は試算の約3倍にのぼっていますが、市は「大会直前まで経費を見直し、開催経費は20億円縮減できた」と説明しています。

客席稼働率は56.6%

一方、チケット収入は7億1000万円で目標に4000万円届かず、客席の稼働率は56.6%にとどまりました。

経済波及効果も下方修正


宿泊や移動、飲食などによる経済波及効果は当初、福岡市内で540億円、全国で970億円としていましたが、6日の報告では市内で433億円、全国で776億円と予想の約8割に下方修正しました。

福岡市は「世界マスターズ水泳選手権に出場する選手が見込みより減ったため、70億円程度マイナスになった」と説明しています。

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