福岡市天神に新しい地下通路 新天町とパルコの再開発に合わせ約190メートルを整備へ
福岡市天神の新天町商店街と福岡パルコの再開発に合わせ、福岡市は、地下鉄天神駅からつながる新しい地下通路を整備する計画を明らかにしました。
「メルヘン通り」の地下に
新天町商店街と福岡パルコの再開発事業の計画案は、新天町商店街商業協同組合、新天町商店街公社、西鉄、パルコ、Jフロント都市開発、三井住友銀行の6者でつくる協議会が作成しました。
福岡市が市議会で明らかにした計画案の概要によると、新しい地下通路は、新天町のシンボル「メルヘンチャイム」の前を通る「メルヘン通り」の地下に整備される計画です。長さが約190メートル、幅6メートルで、地下鉄天神駅と岩田屋をつなぐ「きらめき通り地下通路」に接続し、回遊性と利便性の向上が期待されます。この地下通路は、新天町商店街と福岡パルコの再開発に合わせて整備されるもので、公共性の高い基盤整備となるため、国の補助制度の活用を含め、福岡市が支援のあり方を検討しています。
2030年開業めざす
再開発の計画案では、福岡パルコの本館と新館、新天町ビルと西鉄福岡駅ビルの約7900平方メートルを「東街区」、新天町商店街の約5900平方メートルを「西街区」として、2030年度の開業を目指し、一体的に再開発します。耐震性の高い先進的なビルに建て替える方針で、東街区にはエンタメやカルチャーなど新たな文化芸術機能を備えます。
西街区には新天町商店街の歴史を継承しようと、1階に天神と大名地区をつなぐ「商店街通路」を設け、ビルの営業時間外も通行できるようにする計画です。また、新天町のシンボル「メルヘンチャイム」や「かっぱの泉」などはまちの記憶として残す考えです。そのほか、新天町ビルの南側には民間が管理する約1100平方メートルの公園を新設するほか、地上と地下に花や緑、アートが楽しめる広場も整備します。福岡市は「若者からお年寄りまで天神に行きたいと思えるまちづくりをしたい」と話しています。
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