新型コロナの補助金を“不正受給”の病院に8500万円の返還命令…実際には患者の受け入れ態勢整っておらず
福岡県は、飯塚市の病院が新型コロナウイルスの患者を受け入れるために病床を確保した病院に支払われる「病床確保料」などの補助金を、不正に受給していたと発表しました。返還命令額は8500万円余りにのぼっています。
「悪質な不正行為、許せない…」8500万円余りを返還命令
補助金を不正に受給していたのは、飯塚市の医療法人医心会飯塚みつき病院です。福岡県によりますとこの病院は新型コロナウイルスの患者を受け入れるため、おととし9月から去年3月までの間、15床の病床を確保したなどとして県に補助金を申請していました。しかし、会計検査院が調査したところ、コロナ病床の運用に必要な看護師を配置したシフト表などがなく新型コロナの患者を受け入れる態勢が整っていなかったことがわかったということです。
福岡県がん感染症疾病対策課 牟田口徹課長「入院病床が逼迫しないよう病床確保に奔走していた中で、このような悪質な不正な行為が行われたのは許せない」
補助金の返還命令額は21日時点で8500万円余りにのぼっていて、病院側は「実態を確認せず申請してしまった。前任者に聞かないとわからない」などと話しているということです。
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