韓国中部の慶尚北道・安東市は、朝鮮時代の伝統が多く残る観光都市。歴史的な建造物やグルメを楽しむことができます。RKBテレビ『チャギハ』の取材で訪れたときの記事をシリーズでお伝えします。今回は、慶尚北道で発達してきた伝統的な蒸し料理のひとつ「安東チムタク」をご紹介します。(報告・RKBラジオスナッピー小島可奈子)
熱気ムンムン!豪快に盛り付けられた甘辛い蒸し鶏
慶尚北道・安東の郷土料理として韓国内で名を馳せる「安東チムタク」。鶏1羽を丸ごと使う韓国料理の中でも最もボリュームがある料理です。韓国語でチムタクは「チム:蒸し」+「タク:鶏肉」という意味。慶尚北道の安東は古くから伝統的に蒸し料理が発達してきました。
朝鮮王朝後期に建設され、100年以上の歴史を誇る安東旧市場に、安東チムタク横丁があります。
その横町内にあるお店・宗家(チョンガ)チムタクに入ります。宗家とは韓国語で「長男の家」という意味です。
お店の前が熱い! 大きな鍋でチムタクが料理されていました。強火で、鍋の熱気がものすごく、まるでサウナのようでした。
そして、食欲をそそるにんにくの香りが充満しています。このお店の前を通るだけで、おなかが空いてきます。
どうです? すごいボリュームでしょう! テーブルの半分が安東チムタクのお皿で占められました。
鶏の他にもジャガイモなどの野菜、タンミョン(春雨)が入っています。さっそく、いただきます!
お肉がホロホロで、とろけます。砂糖醤油ベースのタレで煮込んだ甘辛煮で、小さく刻んだ唐辛子が入っていますが、辛さは控えめです。
日本の料理でいうと、肉じゃがやすき焼きに似ています。一緒に煮込んでいる野菜の旨み、甘みもスープに溶け込み、マシマシマシッソヨ(マシマシで美味しい)。個人的には味が染みて、モチモチになったタンミョン(春雨)がお気に入りでした。
ガイドのイさんによると、ソウル・明洞エリアで人気のチムタクのお店よりも、こちらの本場の味の方が、甘さは控えめに作られているということでした。〆に、残ったスープにご飯を入れて食べるのもおすすめだそうです。
こちらのお店、韓国メディアでも数多く紹介されていて人気だそうで、訪れる際はぜひご予約を。
宗家(チョンガ)チムタク
・一羽 32,000ウォン/2人前
・一羽半 48,000ウォン/3人前
住所:慶尚北道安東市繁栄ギル11
営業時間:10時~21時30分/年中無休
※情報は2024年5月現在のものです。
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小島 可奈子
スナッピー
出身地:佐賀県唐津市 誕生日:7月8日 趣味・特技 ホークス応援、海外のゴシップ集め、食パン作り、伝統工芸