若者の挑戦に一肌脱いでくださる、かっこういい大人たち。入社5年目の「サラリーマン」が強くなるとしたら、その出会いが鍵になるだろう。
私が企画・脚本・演出などを担当したラジオ・配信による音声ドラマ「空想労働シリーズサラリーマン」が、放送業界で名誉とされる第61回ギャラクシー賞、さらに第50回放送文化基金賞のラジオ部門で優秀賞を受賞した。
26歳の若輩者として大変な誉れだが、何よりうれしかったのは、音楽担当の松隈ケンタさん、キャスト兼アドバイザーの俳優・別府あゆみさんらと喜びを分かち合えたことだ。昨年、予算も時間もない中、真っ先に手を貸してくださったのがこのお二人だった。結果、それを起点に多くのメンバーが集い、企画が育っていった。
8月24日午前7時からは、RKBラジオと配信で、第2期「帰りたいサラリーマン」がスタートする。新キャストに、杉田智和さん、野沢雅子さん、大塚明夫さん、早見沙織さん、潘めぐみさんといった人気声優陣が集った。人の縁がつながり、大きくなっていく実感がある。
「サラリーマン」は1人ではない。多くの人々が連なり、その先の景色へと導いてくれる。「人の力」で強くなり、帰れるのか? サラリーマン! 「帰りたいサラリーマン」。乞うご期待。
8月3日(土)毎日新聞掲載
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