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見えないあなたに華を~世界でひとつのメイク術~

目の不自由な方を対象としたメイク教室が福岡で定期的に開かれている。“見えない”ことでこれまで敬遠してきた人たちが、「次は自分一人で…」と自信を持ち、気持ちも前向きに。細かい動きが出来るようにと歯間ブラシを活用したり、顔の点字シートを作ったりと、当事者目線に立った独自のメイク法が人気で、今では、全国から問い合わせがあるほどだ。


講師をするのは3人の女性。自身も目が不自由な北條みすづさん(32)を、2人の女性がサポートする。そのうちの一人が、このメイク法を最初に思いついた、メイクセラピストの江口美和子さん(56)。きっかけは、全盲の女性がリップのつけ方を教えて欲しいと訪ねてきたこと。正確に伝えるにはどう表現すれば良いのか、考えていくうちに、独自のメイク法にたどり着いた。

 

若い人にもメイクの大切さや楽しさを伝えたいと、今年初めて、視覚特別支援学校で教室を開いた。全国の学校でも実施していくことが夢の一つだ。そして今、江口さんが最も力を入れているのが、これまでにない、視覚障がい者専用のスキンケア商品の開発。しかし問題は資金面。当事者目線を意識すればするほど、金額は上がっていく。悩みつつも前向きに奔走する、江口さんの姿を追った。
 

(制作:RKB毎日放送/本田 奈也花)

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