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人と野菜と地域をつなぐ めのはち

長崎市に2年前にオープンした青果店があります。店があるのは住宅街の一角、それも自宅ガレージを改装した店舗です。経営しているのは3年前Uターンで長崎に引っ越してきた松尾英尚さん(45)一家です。松尾さんが約20年ぶりに帰ってきた長崎で直面したのは、地域の課題でした。

 

都市部にいたときは考えることがなかった「買い物弱者」の存在です。重たい荷物を持って歩くには険しい“坂のまち”長崎。高齢化などを理由に車を持っていない人も多くいます。こうした課題を解決しようと一念発起し、松尾さん自ら青果店をオープン。

 

経営の知識も野菜の知識もゼロ、競りなんて見たこともありませんでした。手探りのなか始まった「めのはち」が目指しているのは、「地域の人が通いやすく 誰でも気軽に入りやすい店」です。そんな松尾さんには「めのはち」を始めてから、新たに気づいたことがあります。

 

それは高齢や病気などで買ったものを運べないことから、「そもそも店に来られない人がいる」という現状です。そこでいまは配達も行い、ニーズに応えようとサービスの幅を広げています。人と野菜、そして地域をつなぐまちの「みつばち」のような存在になれるように。松尾さんの挑戦です。
 

(制作:NBC長崎放送/久富 美海)

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