IOC(国際オリンピック委員会)の会長選挙に日本人で初めて立候補する北九州市出身の渡辺守成さん。国際体操連盟の会長、IOCの委員としてスポーツ界では、名が知れた存在ですが、選手としての実績が無いため一般の知名度が高いわけではありません。
高校生の時に部員わずか5人の体操部で競技を始め、大学入学後に新体操に出会った渡辺さん。サラリーマンとして新体操教室の事業展開に携わった時期もありました。今は、生活の拠点をスイスに置き、1年の3分の2を海外で過ごしています。
※動画は、2022年12月に放送したものです。
1年の3分の2は海外生活 朝の日課は散歩
2022年5月、スイス・レマン湖のほとりにある地方都市、ローザンヌです。この街を歩く、一人の日本人がいました。
国際体操連盟会長・IOC委員 渡辺守成さん「グッドモーニング。(Qスイスにいるときは毎日ここに来るんですか?)毎日来るね、雨でない限りは。まあそれだけ年とったっちゅうことだと思うけどな」
渡辺守成さん。朝の散歩は、毎日欠かさない日課です。1年の3分の2を海外で過ごしています。中でもスイスは生活の拠点です。
国際体操連盟会長・IOC委員 渡辺さんの仕事現場に密着
渡辺さんの仕事に同行しました。
国際体操連盟会長・IOC委員 渡辺守成さん「ごきげんいかがですか?会長」
IOC会長 トーマス・バッハさん「君はどうだい?会えて嬉しいよ」
この日会ったのは、IOC・国際オリンピック委員会の会長トーマス・バッハさん。東京オリンピックでも来日し、日本でも広く知られる存在です。
IOC会長 トーマス・バッハさん「良いネクタイしているね」
国際体操連盟会長・IOC委員 渡辺守成さん「だってあなたがくれたものだから」
国際体操連盟会長・IOC委員 渡辺守成さん「次から次に色んな話が出てきて…まずはウクライナのこと、ウクライナ支援をどうするのかということと、それから選手へのハラスメントの問題をどう片づけるのかという」
1881年に設立された国際体操連盟。オリンピック実施競技の中で、最も長い歴史を持ちます。
2017年、渡辺さんはアジア人で初めて会長に就任しました。現在、国際競技団体で会長を務める日本人は、渡辺さんただ一人です。
渡辺さんは、国際体操連盟会長にして、日本人では3人しかいないIOC委員。
この日、渡辺さんを待っていたのは、ウクライナ出身のIOC委員、セルゲイ・ブブカさん。かつて「鳥人」と呼ばれた、棒高跳びの元世界記録保持者です。
IOC委員 セルゲイ・ブブカさん「とても素晴らしい夜をありがとうございました。良い話が出来ました。また多大なサポートを、特に私たちウクライナとウクライナ体育協会に対して示してくれて感謝しています」
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