注文住宅を建てる上では、外観や間取りなど検討すべき項目がたくさんありますが、「睡眠」を重視している人は少ないのではないでしょうか。
睡眠には、疲労を回復してストレスを解消する重要な役割があるため、健康のためには理想の睡眠を実現する家づくりが大切です。
そこで、今回は、理想の睡眠を実現する家づくりについて解説します。必要な条件についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
睡眠の重要性
睡眠時間
健康のためには、睡眠が大事だとよく耳にしますが、実際どのくらい睡眠時間を確保すればいいのでしょうか。
適切な睡眠時間は、年齢や体質によって異なりますが、6~9時間ほどが必要です。
しかし、外国と比べて日本人の睡眠時間は少ないといわれています。
欧米などの多くの国は平均睡眠時間が8時間を超えているのに対して、日本は8時間未満です。
慢性的な睡眠不足は、日中のパフォーマンスが低下するだけでなく、健康面でも大きく影響します。
健康で活動的な生活をするためにも良質な睡眠は大切だといえるでしょう。
睡眠の質
理想の睡眠は時間だけでなく、睡眠の質も重要とされています。
睡眠中は、眠りの浅いレム睡眠と眠りの深いノンレム睡眠を繰り返しますが、質の良い睡眠とは、複数回のノンレム睡眠で深い睡眠を取った後、レム睡眠時に目覚めることといわれています。
適切な睡眠時間を確保して質の良い睡眠を取るためには、寝室の環境を整える必要があるのです。
理想の睡眠を実現するための条件
理想の睡眠を実現するためには、以下のポイントを押さえて寝室の環境を整える必要があります。
- 音
- 光
- 室温
- 湿度
どれも重要なポイントになるため、詳しく解説します。
音
理想の睡眠を実現するためには、寝室をできるだけ静かな環境にする必要があります。
居住している地域や寝る時間帯によっても異なりますが、車が通行する音や人の話し声など家の外ではさまざまな音がしているため、遮音性を高めることが重要です。
防音性の高いサッシやガラスを採用すれば、寝室を静かな環境にできるでしょう。
また、音は外部からだけでなく、家族の生活音など家の中でも発生します。
たとえば、1階にある寝室の上がリビングの場合では、歩く音などが響き、睡眠を妨害される可能性があります。
生活スタイルが異なる家族がいる場合は、間取りを工夫する必要があるでしょう。
光
理想の睡眠を実現するためには、光も重要なポイントです。
寝る前に強い光を浴びるとメラトニンという睡眠ホルモンの分泌が抑制されるため、良質な睡眠の妨げとなります。
夜間におけるリビングの照明をオレンジ色の弱い照明などにするとメラトニンはしっかり分泌されます。
照明の色や強さを調節できる仕様にしたり、間接照明などを取り入れたりといった工夫が必要になるでしょう。
また、起きたい時間に太陽の光を浴びれば、スッキリ目覚めることも可能です。
最近では、カーテンをタイマーで開ける設備も販売されているため、有効的に活用することをおすすめします。
室温
寝室の室温も理想の睡眠を実現するためには、適温を保つ必要があります。
季節によって寝室の室温は異なるため、エアコンや寝具によって調節する必要があるでしょう。
良質な睡眠のためには、夏場は25度前後、冬場は20度前後といわれています。
しかし、エアコンをつけたままだと電気代が高くなるため、家自体の断熱性にこだわることをおすすめします。
湿度
理想の睡眠を実現するためには、寝室の室温だけでなく湿度も重要です。
寝室の湿度は季節に関係なく、40~60%程度が理想とされています。
湿度はエアコンや加湿器などで調節はできますが、高気密な家であれば、適切な湿度を保てるでしょう。
良質な睡眠のためには高断熱・高気密仕様が基本
注文住宅を建てる場合には、高断熱・高気密仕様にしましょう。
高断熱・高気密仕様の住宅であれば、良質な睡眠のために必要な室温や湿度は調節しやすくなります。
エアコンの使用も最低限に抑えられるため、光熱費の削減につながります。
また、遮音性の高い窓ガラスを採用して間取りを工夫すれば、理想の睡眠を実現することができる家が建てられるでしょう。
高断熱な住宅は、家の中の室温差を軽減できるため、急激な温度変化によって引き起こされるヒートショックも防止できます。
まとめ
今回は、理想の睡眠を実現する家づくりについて詳しく解説しました。
住宅における断熱性や間取りなどは、建設後に変えることが困難なため、計画段階で慎重に検討する必要があります。
理想の睡眠が実現できる住宅を建てられれば、健康的になり、生活のパフォーマンスを上げられるでしょう。
なお、RKB住宅展では、さまざまなモデルハウスを用意しています。
理想の睡眠を実現する家づくりに参考になる可能性があるため、ぜひ一度ご家族で見学してみてはいかがでしょうか。
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注文住宅、新築住宅、不動産仲介、投資物件の営業など約20年間、不動産業界に従事しました。現在は宅地建物取引士の知識を活かし、不動産専門のWebライターとして、注文住宅を中心に不動産関連の記事を主に執筆しております。
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この記事を書いたひと
rkb_ouchi