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ベースボール商店街!

熊本市東部の町で70年もの間、町民から愛されている「健軍商店街」。昔ながらの青果店や飲食店が立ち並ぶ、昭和の香り漂うこの場所に、子どもたちの元気な声がこだまする。ここは2年前に誕生した、小さな野球教室「どんぐりスポーツ」。幼稚園児から高校生まで、さまざまな年代の球児たち約100人が元気にボールを追いかけている。


コーチ兼代表を務めるのは川上健輔さん(39)。2003年に野球強豪校の主将として甲子園に出場した元高校球児だ。卒業後も社会人の強豪チームに入り、野球漬けの毎日を送っていたが、勝つためだけの練習を続けていくことに心が追い付かなくなり、しばらく野球から離れていた。


しかし野球を愛する気持ちは変わらず、16年後、子どもたちに心の底から野球を楽しんでもらいたいと「どんぐりスポーツ」を立ち上げた。自身の経験を踏まえて考案したユニークな練習法と、ミスをしても前向きな言葉をかけ続ける川上さんの指導により、子どもたちはのびのびと成長している。


中には学校の部活動やクラブになじめず、野球をやりたいけどできない子や野球との向き合い方が分からず伸び悩む子どももいるが、『そんな時こそ自分の出番!』と川上さんははりきる。野球愛と笑顔にあふれたどんぐりスポーツの日常を追った。
 

(制作:RKK熊本放送/中村 壮太郎)

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