インテリアショップって、不思議なくらいワクワクしませんか?
ちょっとした雑貨を見に立ち寄るだけのつもりが、いつの間にか店内をぐるりと回ってソファに座ってみたり、照明器具をじっくり見比べたり…。あれこれ眺めているうちに、「もし引っ越したら、どんなリビングにしよう?」なんて想像がふくらんで、つい長居してしまうこともあると思います。
店内のディスプレイはもちろん、素材や色合い、家具の配置など、“自分の暮らし”をイメージさせてくれるポイントが盛りだくさん。リラックス空間をつくるソファが欲しいのか、家族や友達と食事を楽しむダイニングテーブルがメインなのか……。インテリアショップに足を運ぶと、“理想の住まい像”が頭の中でどんどん具体化していきますよね。
そんなインテリアショップ巡りと合わせて、住宅展示場もチェックしてみるのはいかがでしょうか。実物のモデルハウスを体感できる住宅展示場は、単に“新築”を検討する人だけでなく、「将来的にどんな空間をつくりたいか」を考えるヒントが山ほど詰まっています。たとえば、インテリアショップで見た素敵な家具を“リアルな住空間”に当てはめてイメージしてみると、広さや動線、収納計画などがより具体的にわかりやすくなるはずです。
このコラムでは、インテリアショップと住宅展示場をあわせて活用するメリットや、チェックすべきポイントなどをわかりやすくまとめてみました。普段のインテリア選びが“夢のマイホーム”を形づくる一歩につながるとしたら、ちょっと素敵なことだと思いませんか? ぜひ、次のお出かけの計画に組み込んでみてくださいね。
家具選びで“間取り”と“動線”の把握が大切な理由
インテリアショップやカタログの“見え方”はあくまで一例
家具のショールームやインテリアショップでは、同じ空間内に何十点もの家具が整然と並べられています。広々としたショールームやディスプレイの照明効果で、家具のサイズがコンパクトに見えることもしばしば。たとえば「お店で見た時は小さめだと思ったのに、実際に家に置いたら大きかった…」というのは、まさに視覚トリックが原因なのです。
さらに、展示やカタログ写真では、床の色合い・壁紙・天井高・窓の位置などが、あなたの家とまったく異なるケースがほとんど。照明が明るすぎたり、天井が高かったりすると、大きな家具でもシュッと見えがちです。だからこそ、実際の自宅の間取りや天井の高さなどを把握していないと、買ってから「イメージが違う!」となりやすいのです。
住宅展示場で“間取りを体感”→家具サイズを具体化できる
そこで、住宅展示場にあるモデルハウスを活用してみましょう。もちろん、モデルハウスの広さや間取りも、あなたの家とは違います。しかし、いろいろなモデルハウスを見学するうちに、「LDKはこのくらいの広さだと、ソファは2m幅くらいがちょうどいいな」とか、「ダイニングテーブルとキッチンの間は最低1mくらいあった方が動きやすそうだ」といった実感を伴った目安が得られます。
住宅展示場であれば、さまざまな工務店やハウスメーカーのモデルハウスが一堂に会しているので、LDKが20帖・25帖・30帖など、広さが異なる住まいを一日で複数見比べることが可能。ちょっと大きめのダイニングセットが置かれたモデルハウスに入ってみると、「このテーブルサイズだと、席を立つ時にちょうど良いゆとりがあるな」というふうに体験できますよね。お店での「見た目」だけでなく、実際の暮らしを想定して家具サイズを考えられるのがモデルハウスの強みなのです。
インテリアショップ巡り→住宅展示場見学のメリット
「気になった家具」を“部屋全体”で捉え直せる
インテリアショップで「これ、かわいい!」と思った家具を写真に収めたり、サイズをメモしたりしておきましょう。その状態で住宅展示場に行き、モデルハウスの間取り・内装と照らし合わせてみると、家具単品ではなく部屋全体のバランスを見直すきっかけになります。
- リビングの壁の色やフローリングの質感に合うかどうか
- 窓の位置や光の入り方が、家具の素材や色をどのように見せるか
- 動線(人が通るスペース)を大きく取るか、ソファをゆったり置きたいかで、家具の配置が変わる
こうしたポイントを実感できるのは、モデルハウスならでは。家具の配置を考えるとき、床や壁の色・素材との相性はとても大切ですから、モデルハウスの“リアルな空間”を見ることで、部屋トータルでのコーディネート感をつかむ手助けになります。
ハウスメーカーやコーディネーターに相談できる
住宅展示場には、住まいのプロが常駐または定期的に訪れており、建築はもちろん、インテリアや収納計画にも精通した担当者がいます。新築だけが相談内容ではありません。「LDKの家具を買い替えたいんですが、間取りの面で注意することってありますか?」と聞いてみれば、きっとプロならではの視点が返ってくるでしょう。
- 「ソファを大型化するなら、TVとの距離はこのくらい必要」
- 「食器棚を増やすなら、キッチンとの横幅を最低90cmは確保しましょう」
- 「窓を活かすためにはローソファや背の低い収納がいいですよ」
こうした“なるほど”ポイントをモデルハウスで聞きながら回ると、具体的に家具を選ぶ際の基準がしっかり決まってきます。インテリアショップで店員さんに聞くのとは別の角度のアドバイスが得られるので、両方を活用するのが賢い方法です。
福岡県は“家具作りが盛んな土地”! IKEAや雑貨屋さんも充実
実は、福岡県には古くから家具作りが盛んな地域があり、大川市をはじめとする地元メーカーが多彩な家具を製造・販売しています。職人技が光る無垢材のテーブルや、シンプルでスタイリッシュなチェアなど、こだわりの一品に出会えるチャンスが豊富です。
さらに、福岡市近郊にはIKEAをはじめ、大型ショッピングモールに入る雑貨屋さんやインテリアショップも多数存在します。ニトリや無印良品、キッチン用品専門店など、一日では回りきれないほどバラエティに富んだラインナップ。ちょっと遠出になる場合でも、高速道路や電車を利用して行きやすいのも魅力です。
こうしたショップやメーカーを巡ってから住宅展示場へ足を伸ばせば、「作り手のこだわりが詰まった家具を、実際の住空間でどう活かせるか」という視点で見学できるでしょう。
「家具の配置」を考えるうえで役立つモデルハウスのチェックポイント
リビングの広さとソファ・テレビの位置
- LDKの広さが何帖か
- ソファのサイズ(幅、奥行き、高さ)と実際の余裕スペース
- テレビとの距離や、壁掛け・ローボードなどのレイアウト
モデルハウスで「ソファとテレビの位置」や「ダイニングテーブルからキッチンまでの動線」をチェックすることで、自宅の家具配置に活かせるアイデアが見つかりやすいです。
玄関近くの収納・動線
- 大きな靴箱やコート掛けが玄関付近にあるか
- ベビーカーや自転車用品を置けるスペース
- 来客動線(玄関からリビングまでの距離感、見通し)
家具の配置に合わせて、玄関収納の有無や動線にも注目しましょう。たとえばリビングにコートをかけたい場合、コートスタンドが置けるスペースを確保するか、あるいは玄関にファミリークロークを設けてしまうか。このあたりはモデルハウスのアイデアがとても参考になります。
キッチンとダイニングの動線
- ダイニングテーブルを置く位置で、冷蔵庫やシンクに移動しやすいか
- カウンターキッチンか壁付けキッチンかで、収納家具の配置も変わる
- パントリーや背面収納のレイアウトでテーブルの大きさ・形状を検討
食事の配膳・片付けがスムーズにできる動線は、家具配置と強く関係しています。モデルハウスを歩き回ってみて、実際の通りやすさや冷蔵庫との距離感を体感しましょう。カタログや図面だけではわからない、暮らしのリアルが見えてきます。
インテリアショップの回り方:失敗しない“下調べ”のコツ
事前に必要な寸法を測っておく
インテリアショップや住宅展示場へ行く前に、自宅の部屋寸法をざっくり把握しておくのが鉄則。特に「壁から壁まで何cm」「窓枠の位置は床から何cm」などは、家具配置を検討するうえで重要な情報です。以下のようなメモを作っておくと便利です。
- リビング:横幅◯m×奥行き◯m。テレビやエアコンの位置は壁から◯cm
- ダイニング:テーブルを置けるスペース(広さ・通路幅)
- コンセントの位置や窓の高さなど、家具に干渉しやすいパーツ
スマホで撮った画像・カタログを活用
- ショップで気になった家具は写真を撮る(サイズタグや商品名も一緒に)
- モデルハウスでのレイアウト例も写真に収める
- 家に戻ってから、部屋の写真や寸法メモと照らし合わせる
「どんな家具だったっけ?」と忘れないように、スマホカメラを活用するのがおすすめ。ショップスタッフにお願いすれば、サイズ感やカラー展開を詳しく教えてもらえますし、「いま使っている家具の写真も見せてください」と逆に聞かれることもあるので、事前に手元に準備しておくとスムーズです。
家具店スタッフとの会話も大事
インテリアショップのスタッフも、家具に関する知識が豊富です。「家のLDKが◯帖で、壁面収納を増やしたいんですけど…」と具体的に相談すると、すぐに「それでしたら幅120cmくらいの収納棚で、圧迫感が出にくいデザインがおすすめです」などとアドバイスをくれることもあります。
【スタッフへの質問例】
- 「このソファは◯cm幅のタイプと△cm幅のタイプがありますが、動線確保のためにはどちらがいいですか?」
- 「壁面にテレビをかけたい時、テレビボードは小さめでもいいですか?」
- 「ダイニングテーブルと椅子の脚の形状で、掃除のしやすさは変わりますか?」
こうした“ユーザー目線”の質問をすると、具体的なイメージが膨らみやすくなります。
家具探しのついでに住宅展示場も巡る! おすすめの動線
午前中にショップ巡り→午後に住宅展示場
週末や祝日を利用するなら、午前中にインテリアショップを回って、気になる家具やサイズなどをチェック。ランチをはさんで午後から住宅展示場へ移動すれば、ショップで見たアイテムを頭に思い浮かべながら、モデルハウスの間取りやレイアウトを確認できます。
メリット
- ショップで新鮮なインスピレーションを得たあとに、すぐモデルハウスを見てレイアウトを想像できる。
- 午前中は比較的ショップが空いていることも多く、店員さんにじっくり相談しやすい。
住宅展示場→ショップ巡りの逆パターンもアリ
先に住宅展示場で「こんな間取りには、このくらいの家具が合うかも」というイメージを固めてから、インテリアショップへ行くパターンもおすすめ。モデルハウスで得た空間の広さの感覚や家具レイアウトの理想像をメモしておくと、実際にお店で家具を見たときに「これはちょっと大きいな」「このテーブルならイケそう」など即断しやすくなります。
どちらのパターンにするかは、お住まいのエリアや移動時間、ショップや展示場の営業時間などを考慮して決めるといいでしょう。
新築予定がなくてもモデルハウスはOK?
「まだ家を建てる気も、リフォームする予定もないのに、住宅展示場に行っていいの?」と思う方もいるでしょう。しかし、実は全然OKです! ハウスメーカーや工務店の担当者も、住まいづくりに興味のある方が気軽に見学してくれるのは大歓迎。もちろん具体的な相談もできますし、将来に向けての情報収集というスタンスでも問題ありません。
まとめ:インテリアショップ × 住宅展示場を活用して、理想の住まいをイメージしよう
家具を購入するときに失敗してしまう最大の原因は、実際の間取りや広さをしっかり想定せずに選んでしまうことです。お店やカタログで見たときにはピッタリだと思っても、いざ家に置いてみるとサイズ感が合わなかったり、床や壁の色、窓の位置や照明などとの相性が悪く感じられたりすることが多々あります。
そこでぜひ試してほしいのが、住宅展示場のモデルハウスで“空間を体感”するという方法です。たとえば広めのLDKに実際にソファやダイニングテーブルが配置されている空間を見学すれば、動線や天井高、採光の具合などがどのように家具選びに影響するのか、具体的にイメージしやすくなります。
さらに、インテリアショップで気に入った家具をメモしておき、モデルハウスでサイズ感や配置の可能性を再チェックするのもおすすめです。ハウスメーカーのスタッフやインテリアコーディネーターに具体的な疑問をぶつければ、専門的なアドバイスが得られるでしょう。
また、新築の予定がまだ固まっていなくても、住宅展示場を訪れてOKです。単に情報収集やインテリアの参考にするというスタンスでも歓迎されますし、「家具の買い替え」という視点でモデルハウスを見学するだけでも、暮らし全体をより良くするためのノウハウが得られます。もちろん、こうした見学を通じて住まい全体を見直すヒントがたくさん得られれば、将来的なマイホームつくりのアイデアも自然とわいてくるはずです。
言い換えれば、家具の買い替えは住まいを模様替えするチャンスでもあります。収納や動線まで含めて考えると、暮らしの質はさらに向上し、将来の家づくりに役立つ情報も集められます。インテリアショップと住宅展示場を同時に楽しむことで、“賢くてお得”な週末プランがきっと実現できるでしょう。今度のお休みにでも、ぜひ試してみてくださいね。
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大学在学中より不動産の道に進み、建売会社にて用地仕入れを担当。結婚・育児を経験した後にハウスメーカーの不動産課に勤務し家族を持つ人々のニーズを深く理解し、顧客に寄り添った不動産サービスを提供。本格的な宅地開発を学ぶため、宅地開発専門の不動産会社に従事後、地域に根付いた土地活用の提案をするため総合不動産会社にて現在勤務中。
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