福岡60市町村のホンネの自慢と不満SPの第8弾。今回は7つの区からなる北九州市、小倉北区・八幡東区・八幡西区へ行ってきました。一体どんな自慢や不満が出てきたのでしょうか？
ド派手成人式会場で北九州市の自慢をインタビュー
北九州市の自慢と不満を聞くために向かったのは、今や市の代名詞となったド派手成人式会場。新成人のみなさんにインタビューをしました。
自慢も不満も「コイツがおること」と話す男性。話題の張本人は物忘れがひどいらしく、自慢も不満も忘れてしまったとのことでした。
「人が優しいところ」。街中を歩いているとおばあちゃんがミカンをくれることもあるそうです。
気合いが入った格好の新成人が多い北九州市。成人式に参加した方に感想を聞いてみると「本当にいるんだ」とレアポケモン発見時の感想に。
一方、不満は「特にない」という新成人が多かったのが印象的でした。
そんな北九州市、それぞれの区ではどうなのでしょうか？
北九州市・八幡東区の自慢と不満
八幡東区は、官営八幡製鐵所やスペースワールドなど北九州市を代表するスポットがあった地区。
今の自慢は「ジ アウトレット北九州」。一方不満は「チャラい系が多い」ことだそうです。
おいしいと評判の「カレーの鬼」(八幡東区西本町2丁目)。
「カツカレー」はチキンカツとトンカツがトッピングされていて1,030円。おいしそう！
圧倒的に多かった不満は、2018年にスペースワールドがなくなったこと。現在は「スペースワールド駅」という駅名のみが存在するのみ……。知らない人には説明必須です。
また、帆柱山が自慢だという声も。さらに、お話を聞くなかで、皿倉山を帆柱山だと思っていた人も多かったことがわかりました。
なんと実際に、皿倉山の登山口にある看板にも「帆柱」の文字が。八幡小学校の校歌にも「帆柱」の歌詞があり、呼び名が混同されているようでした。
そこで、「ブラタモリ」にも出演した、北九州市の文化財を守る会の前薗寛幸理事にお話を聞いてみることに。前薗さんいわく「市の職員が間違って記載したのが原因だと推測されます」とのこと。
1901年に官営八幡製鐵所が操業を開始し、八幡市は急激に人口が増加。12年で約22倍にも増えていました。県外出身の職員も増えたことから、何らかの手違いで表記ミスがあったのではないかとのことでした。
北九州市・八幡西区の自慢と不満
黒崎祇園山笠などで有名な八幡西区。
出てきた自慢は、「INI・池﨑理人の出身地」。
福岡・直方から出てきたというこちらの女性の自慢は、八幡西区は「なんでもある」とのこと。サイゼリヤがあるのがうれしいとのことでした。
一方、「街に活気が無い」とこぼす人が多くいました。以前は黒崎そごう・黒崎井筒屋だった「メイト黒崎ビル」。2020年の閉館以降そのままになっていることもその一因かもしれません。
黒崎KANAOボクシングジムに所属するプロボクサーの男性は、「先輩がジムで初めて日本ランカーになった」のが自慢とのこと。北九州市のボクシング界が盛り上がりを見せているそうです。
「黒崎KANAOボクシングジム」(八幡西区藤田)を訪ねると、日本フェザー級15位(取材時)の新井志道選手が練習に励んでいました。新井さんは、22歳から北九州地区の“マル暴”として勤務していた元警察官。33歳になる現在はボクシング一筋とのことでした。
そこで、高校時代に全国2位になった実績を持つ番組ディレクターが、新井さんに勝負を挑むことに！ しかし、結果はやはり……惨敗でした。
北九州市・小倉北区の自慢と不満
小倉北区の自慢は「小倉城」「競輪の発祥地」「焼きうどんの発祥地」「ぬか炊き」などもりだくさん。「田舎でも都会でもなく住みやすい」という意見もありました。
小倉の道端で野点をするというお兄さんにも遭遇。都市と自然の調和を感じるとのことですが……。
「クリエイティブな活動をしている人が多い」という声も。松本零士先生や北条司先生といった有名漫画家もこのまちから生まれました。
なかでも、最近特に市民に愛されているのは「ドンケツ」のたーし先生。2025年4月25日からDMM TVにて実写ドラマ配信開始が決まったばかりです。
主人公ロケマサとして主演を務めるのは、俳優の伊藤英明さん。そんな伊藤さんにも小倉北区について聞いてみました。
「数々の名作を生んだまち」「人情味がある」「南米っぽい」と話す伊藤さん。
一方不満はと言うと、まちの人々からは「怖いと思われる」という不満の声が続出しましたが、伊藤さんは「不満はない」と言い切ってくれました。
たーし先生、伊藤さん、ありがとうございました。
門司区・小倉南区・戸畑区・若松区には近いうちにおじゃまします！
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