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おしゃれな家と言われたい!外観カラーの賢い選び方

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注文住宅の外観カラーは、周囲から見える部分だけにこだわりたいという方も多いでしょう。家の印象を決める重要なポイントであり、一度決めると簡単に変更できないため、慎重に選ぶ必要があります。

今回は、外観カラーを決める際のポイントや人気の外壁カラー、失敗しない外観カラーの選び方についてご紹介します。

外観カラーを決める際のポイント

外観カラーは家の第一印象を決める重要な部分です。色のイメージだけでなく、家全体として考慮しておきたいポイントについてご紹介します。

周辺環境とのバランスが取れているか

奇抜な色をした外観の家が周囲から浮いている―そんな光景を見かけたことはありませんか?住んでいる人の好みで自由に決められるとはいえ、やはり周辺の雰囲気から大きくかけ離れている外観カラーだと、高い確率で悪目立ちしてしまいます。

おしゃれな家という印象を与えるには、周辺環境にほどよくなじみつつ、その家だけの個性をさりげなく加えた外観であることが重要です。たとえば落ち着いた雰囲気でモダンな外観の住宅が多いエリアなら、グレーやブラックなどのシンプルでスタイリッシュな外観カラーにして、アプローチやガレージまわりを個性的に演出するといったデザインが映えるでしょう。近隣の家との調和と、自分が理想とする外観の雰囲気のバランスを考えて決めるのがおすすめです。

好みの雰囲気やテイストか

注文住宅を建てるからには、外観も好みをしっかり反映させたいですね。ナチュラルで温かみのある雰囲気が好きならベージュやブラウン、シックで洗練された雰囲気にしたいならグレーやネイビーなど、好みのテイストに合うカラーを選びましょう。

また、外観デザインのテイストとの統一性も考慮することが大切です。和モダンテイストならアースカラーを取り入れたり、カントリーテイストにするならホワイトや薄いグリーンといった明るい色にしたりと外観デザインのテイストとマッチする色を選ぶと、統一感のあるおしゃれな外観に仕上がります。

各パーツのカラーの組み合わせが適切か

外観カラーというと外壁の色を想像しがちですが、実は外観は多くのパーツで成り立っているためそれぞれのカラーをコーディネートする必要があります。屋根や玄関ドア、窓サッシ、雨樋などの各パーツのカラーとの組み合わせを重視しましょう。

もし外壁を淡いベージュにする場合、屋根をダークブラウンやダークグレーにすると全体の印象が引き締まります。屋根や外壁など大きな面積の部分をブラックに統一して、窓サッシをホワイトにしてコントラストをつけるといった方法もおしゃれですね。外観はある程度離れた位置から見る機会が多いため、各パーツのカラーの組み合わせをよく検討することが大切です。

新築住宅で人気の外壁カラー

注文住宅の外観カラーは自由に選べますが、多くの方が選ぶ人気カラーは存在します。外からもっともよく見える外壁について、5つの人気カラーと特長をご紹介します。

ベージュ

ベージュは、優しくやわらかい雰囲気を演出できるカラーとして根強い人気があります。自然界に存在する色でもあるため植栽との相性もよく、外観デザインのテイストを選びません。汚れが目立ちにくいため、長期間きれいな状態を保ちやすいというメリットもあります。

グレー

シンプルでスタイリッシュな雰囲気を演出できるグレーは、近年人気が高まっている外壁カラーです。明るめのグレーなら上品な印象に、暗めのグレーなら高級感のあるシックな印象になります。無彩色と呼ばれる色みがないカラーとして、同じ無彩色であるホワイトやブラックとの組み合わせがしやすく、モダンな雰囲気の演出も可能です。

ネイビー

個性的ながらも洗練された印象を与えるネイビーは、スタイリッシュな外観の住宅を建てたい方に人気のカラーです。特に、ホワイトやブラウンを窓サッシや雨樋に取り入れたコンビネーションにすると、インパクトの強い外観になります。ブラックほど汚れが目立たないのも人気の理由です。

ブラウン

温かみがあり、落ち着いた印象を与えるブラウンは、外壁の定番カラーとして知られています。ベージュよりも濃い色のためより落ち着いた雰囲気を演出でき、モダンやナチュラルなど幅広いデザインテイストに対応できるのも魅力です。ホワイトとのツートーンカラーにすると明るさが加わり、軽やかな印象になります。

ブラック

ブラックは、高級感や重厚感を演出したい方にぴったりの外壁カラーです。シンプルながらも存在感がありますが、周囲から目立つのが気になる場合は、玄関ドアやバルコニーを木目で仕上げるなどブラックの面積を少し減らすといいでしょう。

これで失敗しない!満足できる外観カラーを選ぶコツ

注文住宅の外観カラーは、完成後次のリフォームを行う10年から20年後までほぼ変えることはありません。それだけに慎重に選ぶことが大切です。「この色を選んでよかった」と思える外観カラーの選び方のコツをお伝えします。

面積効果を考慮する

面積効果とは、同じ色でも面積が大きくなると明るい色はより明るく、暗い色はより暗く見える現象のことです。
打ち合わせ中に参考にするカラーパレットやサンプルと、実際に仕上がった時とで印象が異なる可能性が高いため、できるだけ大きめのサンプルを使って確認しましょう。特に外壁はもっとも大きな面積を占める部分ですから、施工事例を見せてもらうなどするとより確実です。

汚れが目立ちにくいカラーにする

外壁は雨や埃、排気ガスなどの影響を受けて汚れやすい環境にあります。ベージュやグレー、ブラウンなどの中間色は、汚れがついても目立ちにくいためメンテナンスが比較的楽です。ホワイトやブラック、ネイビーは年数が経つと汚れが目立ちやすくなるので注意しましょう。

遊び心のあるツートーンカラーにしてみる

屋根や外壁を1色でまとめるケースが多いですが、個性のなさが気になる場合は複数の色を使ってアレンジするのもおすすめです。
たとえばツートーンカラーにする場合、1階と2階で外壁の色を変えるパターンが王道ですが、外観デザインによっては縦方向で変えたり玄関部分だけを変えたりするのもおしゃれですよ。

まとめ

周辺環境とうまく調和し、外観デザインともマッチした外観カラーの家は、とてもお洒落な印象を与えます。メンテナンスのしやすさも考慮しながら、満足できる外観カラーを選んで長く愛せる住まいを形にしましょう。

WRITER
河野 由美子 二級建築士・インテリアコーディネーター・防災備蓄収納1級プランナー

住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社、大手ハウスメーカーでの勤務を経て独立。 日常の中に非日常を感じられる空間づくりをコンセプトとし、住宅やオフィス・医療施設・店舗などの設計およびインテリアコーディネートに携わっています。 建築インテリア関連記事の企画執筆や監修業務、研修講師、建築関連資格対策テキスト監修、工務店施工事例集ディレクションなどの実績も多数。

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