「背中で見せる」。先日、RKBテレビ「タダイマ!」で独占インタビューに応じた、元サッカー女子日本代表の澤穂希さん(46)がキャプテンとして大切にしていた言葉だ。
長年にわたり「なでしこジャパン」のキャプテンを務めてきた澤さん。2011年の女子W杯ドイツ大会では日本を初の優勝に導いた。澤さんはチームワークを深めるために120%の力で練習する姿や、人に見せたくない弱い部分をあえて見せていたという。世界一になるために誰よりも努力を続けてきたと語る元キャプテンの一つひとつの言葉が胸に響いた。
そのストイックさは現在も続いている。8歳の長女の育児をしながら食生活アドバイザーなど三つの資格を取得。さらに、子育てが落ち着いたら大学にも通いたいということだ。どうしてここまで努力をするのか。澤さんは「人生は1回きりで一生学びだと思っている。何でも吸収したいから」と語った。引退後も活躍する澤さんの話を聞き、失敗を恐れずチャレンジすることの大切さを学んだ。入社6年目となった今年度は現場での取材に加え、RKBテレビ「タダイマ!」の金曜キャスターを務めている。コメント力を高めるため防災士の資格を取得しようと勉強中だが、澤さんの言葉でさらにやる気がみなぎってきた。
5月31日(土)毎日新聞掲載
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