「みらい外来」には心の不調に伴う症状(起立性調節障害、不登校等)に悩む子供たちが日々、訪れています。診察するのは小児科医の山下風子先生。まわりからは「ふうこ先生」と呼ばれています。子供たちの話に耳を傾ける風子先生。不安や悩みを取り除きながら必要な治療を施すだけでなく、一緒に自立を考えていくのが「みらい外来」の特徴です。子供たちは「すごく理解してくれる」「先生は話しやすい人」などと話して笑顔を取り戻し、それぞれが前向きに歩み始めています。
子供たちにとっての「居場所」を作り、“追い風”となって背中を優しく押してきた風子先生。そんな「子供たちを救いたい」という思いの背景には、自身の過去が関係しています。
母親の厳しいしつけのもとで育った風子先生は、その反動で非行に走った時期がありました。
そんななかで「あんたはそんな子じゃない」と自身に向き合ってくれた医師の存在、母親との別れ等を経て、「自身と同じように思い悩む子供たちの手助けをしたい」と誓った風子先生。猛勉強の末、28歳の時に医学部に合格し、34歳の時に念願の小児科医になりました。
「経験したから共感できる」と子供たちに向き合う風子先生に密着しました。( RKB毎日放送/若松康志)
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