大きな白紙を前に音楽に合わせて書道パフォーマンスを披露する書道家、三重野文緒さん。はかま姿でステージ狭しと特大筆をふるう彼女の迫力ある完成品は観客を魅了する。大分市出身の三重野さんが書の道を歩み始めたのは高校生のとき。「字がきれい」と書道部の顧問から誘われたのがきっかけだ。大学卒業後、知人からの誘いで行なった書道パフォーマンスが注目され、その道の一歩を踏み出した。そこから多くの人々の前で披露する経験を積み上げてきた。日々、自分の作品との葛藤が続く。納得がいく文字ができず深夜に及ぶことも。書き終えた達成感と、もっと上手く書けたのではという反省の思いが交差して悩み続けている。
そんな彼女の気持ちを癒やしてくれるのが、書道教室の子どもたちだ。まっすぐ真剣に取り組む姿は、自分の原点を思い出させてくれるという。小学4年生の河野奈々さん(9)は、三重野さんのような書道家になりたいと練習に打ち込んでいる。
そして、奈々さんを含む教室の子どもたちが観客を前に書道パフォーマンスに挑むことに。書の道に導かれた三重野さんが今度は周囲の人たちを導いていく姿を追った。
(OBS大分放送/佐藤 康太)
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