大分県日出町で無農薬・無肥料の野菜栽培を行う「Farm Sam」代表の髙松修さん(56歳)。数年前まで半導体のエンジニアとして働いていたが、コロナ禍をきっかけに地元・大分県に戻り、未経験から農業を始めた。
「経験がなくてもできる新しい農業のスタイル」の確立を目指し、日本では珍しい西洋野菜の有機栽培に挑戦。こだわりの土で作られた野菜は、腕利きのシェフたちから高い評価を受け、今ではシェフからのオーダー野菜が売り上げの大半を占めている。
また、栄養価が高く世界的に注目されている「マイクログリーン」の室内栽培にも着手。マイクログリーンとは、発芽して10日前後の若芽野菜のこと。味や食感が良く、一般の消費者にも徐々に需要が拡大している。また完全室内栽培のため、気候に左右されず、作業も軽減できるというメリットがあり、農業従事者にとって優しい、新たな農業の形として今後期待されている。
さらに大分高専と連携し、在来種「もちとうきび」からマイクログリーンの技術を応用した新商品の開発も始まった。新しい農業に奮闘する髙松さんの挑戦を追う。
会社名:合同会社 Farm Sam (ファーム サム)
代表者:髙松修 CEO
住所:大分県速見郡日出町大字大神4127-19
電話:080-5262-5988
HP:https://farmsam.com
取材後記
“ビーツ”に“アーティチョーク”、“マイクログリーン”?
「珍しい野菜ばかりを作っている方がいる」という所から始まった取材。
まず訪れた畑で穫れる野菜が、どれもカラフルで見たことのない野菜ばかりでびっくり。さらに生のまま食べると、野菜の味が濃くておいしく、二度びっくりしたのを覚えています。
「ワクワクするものを作るのが好きなんです」と、笑いながら話す髙松さん。負けず嫌いの性格と、元エンジニアならではのこだわりで、次々と新しい野菜にチャレンジ。
“マイクログリーン”は、味や食感の良さはもちろんですが、一番驚かされたのがそのシステム。空き家を活用した屋内での栽培なので、安定した収穫と、農作業をする人にとって比較的快適な環境での作業が可能に。新しい農業のスタイルを感じました。
新たに誕生した“紫ノ乃芽(しののめ)”という野菜。見た目と味のギャップにワクワクがつまっています!是非、一度みなさんに味わっていただきたいです。
(OBS大分放送/清水誠人)
この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう


























