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【家づくり用語ガイド】コンセントの種類と特徴

RKB住宅展

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知っておくと便利な家づくり用語を紹介するシリーズ第4弾、今回のテーマは「コンセント」です。

快適な日常生活を送るために欠かせない電化製品を使うには、使いやすいコンセント計画を立てることが大切です。住宅の新築計画では、電気配線計画は比較的早い段階から打ち合わせが始まるため、コンセントの種類や計画を立てる上でのポイントを知っておくと迷いません。

住宅で主に採用されるコンセントの種類や特徴、使いやすいコンセント計画を立てるためのポイントを解説します。

コンセントの電圧

注文住宅では、使用する電化製品に合った電圧のコンセントを設置する必要があります。調理機器や高出力の電化製品を導入する際には200Vが必要なケースもあります。コンセントの電圧についての基本を把握しておきましょう。

単相100V

住宅で一般的に使われているのは単相100V用コンセントです。照明やテレビ、冷蔵庫、掃除機、電子レンジ、パソコンなど日常的に使用するほとんどの電化製品は100Vで動作します。

単相200V

広い床面積に対応するエアコンやIHクッキングヒーター、衣類乾燥機など、高出力を必要とする電化製品に使用されるのが単相200V用コンセントです。これらの電化製品を使うことがあらかじめ分かっている場合だけでなく、将来的に買い替えなどで導入する可能性が考えられる場合は、新築計画の段階で単相200V用コンセントを設置しておきましょう。

この他に、業務用の設備や特殊な機械を使用する場合に用いる三相200V用コンセントもありますが、住宅では基本的に設置しないため理解していなくてもOKです。

住宅用コンセントの種類

使いやすいコンセント計画を考えるためには、どのようなコンセントの種類があるかを知っておくことが大切です。一般的なものから、便利な機能が付いたものまで、それぞれの特徴を把握して快適なコンセント計画を立てましょう。

一般コンセント

最もよく使われるのが2口タイプの一般コンセントです。差込口が2つあるため、2種類の電化製品を同時に使うことができます。設置する場所や同時使用する電化製品の数によっては、3口コンセントや4口コンセントを選ぶとよいでしょう。

アース付きコンセント

冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなど水まわりで使用する電化製品や高出力の電化製品を使う場所に設置し、漏電のリスクを抑えます。電化製品を安全に使うためには欠かせないコンセントです。

USB端子付きコンセント

スマートフォンやタブレットの充電に便利です。USB端子を直接差し込めるため充電器を別途用意する必要がありません。リビングや寝室、書斎などに設置すると重宝します。

テレビ端子付きコンセント

テレビを置く場所の近くに設置します。通常の差込口とテレビ端子の差込口がセットになっているため、アンテナ線の接続と電源の確保がまとめてできる点が便利です。リビングや寝室に設置するケースが多いです。

マルチメディアコンセント

通常の差込口に加えてLAN端子や電話回線、テレビ端子などもあるコンセントです。インターネットや電話、テレビなどの通信環境に必要な電化製品をまとめて使用できます。リビングのテレビまわりやホームシアターなどを導入する部屋などで役に立ちます。

フロアコンセント

床下の電源ボックスと接続し、床面の差込口に差して電化製品を使えるコンセントです。リビングの中央に配置したソファでパソコンを使用する、ダイニングテーブルでホットプレートを使うなど、壁から離れた場所で通路の邪魔にならない形で電化製品の電源を取りたい場合に便利です。

屋外用コンセント

電動工具や高圧洗浄機、電気自動車の充電など用途に合わせて数や配置、種類を選びましょう。駐車場・アプローチなどの外構プランにあわせて計画を進めると決めやすいです。

コンセント計画で忘れがちなポイント

コンセント計画は、設置する場所に合った用途を考慮して立てるのがおすすめです。失敗を防ぐための計画のポイントについては、別記事「生活の質を上げるコンセント計画」で解説していますが、ここでは計画時に忘れがちなポイントをお伝えします。入居後に後悔しないために、この3つのポイントをしっかり押さえておきましょう。

充電が必要な電化製品専用のコンセントを設置しておく

スマートフォンやタブレットの充電器、自動掃除機などはコンセントに長時間接続することがあらかじめ分かっているため、専用コンセントを確保しておくと便利です。配線をまとめやすいため見た目もすっきりしますし、他の電化製品と同じ場所に置いて使う必要がありません。スマートフォンの充電器は、デスク周りやカウンター近くに設置しておくと使いやすい高さになります。自動掃除機専用のスペースを決め、そこにコンセントを設置しておくプランもおすすめです。

インテリアに合う色のコンセントプレートを選ぶ

コンセントプレートは白が一般的ですが、近年は黒やグレーなど色の展開が増えてきました。壁紙や床材に合わせてコンセントプレートの色を選ぶと、コンセントだけが浮いて見えるといった失敗が起こりにくいです。部屋のインテリアテイストによっては、金属製プレートであえて武骨な雰囲気を出すのもおしゃれですよ。

セキュリティ計画に合わせて配置する

住宅のセキュリティ計画は、新築時の重要な検討事項です。防犯カメラの設置を希望しているなら、玄関や駐車場、勝手口、庭などがカバーできる位置に設置することを考えてコンセント位置を決めましょう。

まとめ

コンセントの種類をあらかじめ把握しておくと、家具の配置や動線に考慮したコンセント計画を考えるのに役立ちます。生活に欠かせない電化製品をストレスなく使うために、小さいけれど重要な存在であるコンセントの配置をじっくり考えてみてくださいね。

WRITER
河野 由美子 二級建築士・インテリアコーディネーター・防災備蓄収納1級プランナー

住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社、大手ハウスメーカーでの勤務を経て独立。 日常の中に非日常を感じられる空間づくりをコンセプトとし、住宅やオフィス・医療施設・店舗などの設計およびインテリアコーディネートに携わっています。 建築インテリア関連記事の企画執筆や監修業務、研修講師、建築関連資格対策テキスト監修、工務店施工事例集ディレクションなどの実績も多数。

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