「デビ高橋の昼飲みでほろ酔い」の昼飲みとは、明るいうちからお酒を飲むという事で、ここではランチタイムや夜より少し早めの15~16時くらいからお酒が飲める店舗を紹介します。
「アテヤ 清と鶴松(きよしとつるまつ)」は、2025年9月20日にオープンしたばかりの新店。16時オープンだから、ちょっと遅めの昼飲みにちょうどいい時間帯だ。場所は大手門の「ふくおかフィナンシャルグループ本社」の通りをはさんで向かい側。
ここは、西中洲の名店「日本料理ながおか」の姉妹店で、酒の肴やおでん、巻き鮨まで揃う大人の酒場だ。カウンター6席のほか、後ろには10名の立ち飲みスペースもあり、ふらっと立ち寄って軽く一杯という雰囲気。仕事を早めに切り上げて夕方からしっぽり、そんな使い方がよく似合う。
店舗から提供されたポスター(長岡さんのご両親と長岡さん)
店名の清(きよし)と鶴松(つるまつ)は、「日本料理ながおか」の店主・長岡周吾さん(通称・周ちゃん)の祖父たちの名前。どちらも大の酒好きだったらしく、「会ったことはないけれど、きっと気が合ったはず」と周ちゃん。もちろん本人も筋金入りの酒好きで、まさに“飲兵衛の血筋”を受け継いでいる。
この店を出そうと思ったきっかけは、「日本料理ながおか」の営業時間前後に「もう一杯飲みたい」という声が多かったから。最初は西中洲で物件を探していたが、縁あってこの大手門に決まったという。
店内には、黒電話や木札のメニューなど、以前の店「とまと庵」時代の面影が残る。ここで45年間、家庭料理を出していた女将さんの想いを受け継ぎ、昭和の香り漂う温かい空間に仕上がっている。
まずは「アテ盛り」(858円)からスタート。9~10種類のアテをちょこちょこ楽しめる、酒飲みにはたまらない一皿だ。これだけで何杯もいけそう。
続いては名物のおでん。「5種盛合わせ」(1,078円)は、しっかりとした出汁の味わいで、見た目も上品。オープン当初は味に悩んだそうだが、今では毎日味をチェックして進化中とのこと。半年後、どんな味に仕上がるのか楽しみだ。
なかでも「真丈(しんじょう)」(418円)のおでんは必食。ハモや白身魚のすり身に卵の素、とろろ、メレンゲを加えてふんわりと仕上げたもので、「日本料理ながおか」の技術を感じる一品。おでんの出汁とともにお椀で提供され、まるで和食店のお吸い物のようだ。
メニュー表には載っていないが、カウンター上の木札からも注文可能。「さしみ」の札が出ているときは、鮮魚の刺身も楽しめる。この日は「コシナガマグロ」(748円)。脂控えめでクセがなく、あっさりとした上品な味わいだった。
「海鮮巻き鮨」(638円)は、マグロや鯛、カンパチ、とびこが入った巻き鮨にイクラがのった贅沢仕様。
さらに「梅きゅうり」(418円)は、梅の酸味ときゅうりの食感が爽やかで、おでんの箸休めにぴったり。
右から石橋さん、長岡さん、野崎さん
店を切り盛りするのは、店長の石橋郷史(いしばしさとし)さんとスタッフの野崎さん。石橋さんはツルっとした頭なので、「デビさんのツル友ですよね?」と声をかけてほしい。きっと場の空気がなごみ、さらに酒がうまくなるはず。
予約はできないが、電話で空き状況を確認して「今から行きます!」はOK。16時の開店と同時に軽く2~3杯飲んでサクッと帰る、そんな“大人の昼飲み”が最高に似合う店だ。2,000~3,000円で楽しめるのも嬉しい。
さあ、近々おでんの進化を確かめに、また夕暮れ時にのぞいてみよう。
ジャンル:居酒屋、日本酒、立ち飲み
住所:福岡県福岡市中央区大手門3-1-3
電話番号:070-6596-1800
営業時間:16:00~1:00
定休日:不定休
席数:カウンター6席、スタンディング10名くらい
個室:なし
メニュー:アテ盛り858円、自家製明太子528円、おでん5種盛合わせ1078円、おでん198円~、海鮮巻き鮨638円、おでん煮麺638円、お通し代400円、瓶ビール715円、焼酎550円、ハイボール550円~、日本酒550円~、ソフトドリンク440円
URL:https://www.instagram.com/kiyotsuru_sake/
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