秋の味覚の代表であり、江戸時代から続く日本の伝統的なスイーツ、焼き芋。その概念を完全に覆し、世界へと羽ばたいた極上の逸品が、宮崎県宮崎市田野町の「SAZANKA」にある。
その名は極蜜熟成焼き芋。一般的なさつまいもを遥かに超える糖度50度以上という驚異的な甘さと、なめらかな食感が人々を魅了する。その人気は国内に留まらず、アジア各国で取り扱われるほか、遠くブラジルやニューヨークにまで販路を拡大。日本のやきいもが世界を席巻する立役者となっている。
原料となるさつまいもの栽培から抜かりがなく、日照豊かな地で、土と水に徹底的にこだわり、良質な芋を作る。収穫後は、自社で徹底管理された熟成庫へ。独自の熟成技術を導入し、3ヶ月以上という長期間をかけて甘みをギリギリまで高める。この低温熟成こそが、極蜜を生み出す鍵だ。そして、熟度を最高潮に高めたさつまいもをじっくり焼き上げ、まるで大学芋のように蜜が溢れ出す「極蜜」の状態が実現する。
農家、研究者、職人の知識と情熱が結集し、従来の焼き芋の概念を覆した「SAZANKA」の魅力と、その美味しさの秘密に迫る!
<取材先データ>
sweet&healthy SAZANKA
菅生健二 社長(41歳)
宮崎県宮崎市田野町乙4398-2
https://sazanka-oimo.jp/
取材後記
秋の味覚の定番でホクホクの「焼き芋」。その概念を覆すような一本に出会ったのが取材を始めたきっかけでした。
蜜があふれだすような甘さとなめらかな口当たり。食べた途端に笑顔になるその焼き芋づくりへのこだわりは、畑からすでに始まっていました。土づくりから真摯に向き合い、収穫後は3段階に分けてじっくりと熟成。時間と手間を惜しまず、最高の甘さを引き出すその姿勢に、ものづくりへの深い愛情を感じました。
工場いっぱいに広がる甘い香りの中でお話を伺った菅生社長の言葉は、「ほぼ毎日のように焼き芋を食べている」「焼き芋は自分の人生を豊かにしてくれた」と節々に焼き芋づくりへの情熱があふれていました。
展示会でも海外の人から「甘い!おいしい!」と人気を集めていた極密熟成焼き芋。日本の伝統的なスイーツ「焼き芋」がアジアだけではなく、世界中の人に愛される日もそう遠くないと感じさせてくれる心温まる取材でした。
(MRT宮崎放送 /寺坂 穗乃香)
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