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昼飲みで味わう、「富きよ」の和牛ホルモンのすき焼き風もつ鍋

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デビ高橋の昼飲みでほろ酔い」の昼飲みとは、明るいうちからお酒を飲むという事で、ここではランチタイムや夜より少し早めの15~16時くらいからお酒が飲める店舗を紹介します。

もつ鍋

少し街の中心部から離れているものの、地下鉄野芥駅から徒歩3分という行きやすさもあって、知る人ぞ知る人気店となっている「富きよ」。昼間にふらっと立ち寄る人も多く、海外からの旅行者や、九州場所の時期には力士まで足を運ぶほどだ。

センマイ

最大の魅力は、その日の朝に屠畜された新鮮な和牛ホルモンを使った名物のもつ鍋。しかも、卵にくぐらせて食べる“すき焼き風”という、福岡でもあまり見かけないスタイルなのだ。これを昼から夜まで通し営業で食べられるなんて、控えめに言って最高。

このもつ鍋を考案したのは、現店主・富浦清隆(とみうらきよたか)さんの父・正一(しょういち)さん。和食の職人だったが、独立のタイミングであえてもつ鍋の道へ。当時は「なぜ和食をしないのか?」と周囲から大反対されたという。しかし、初志貫徹で「とり川」の屋号で30年間この味を守り続け、気づけば遠くからもお客が訪れる人気店に。

店主と母親の富子さん

奥様の富子さんと二人三脚で店を切り盛りしていたが、正一さんが2017年に67歳で他界。閉店も考えた富子さんだったが、「続けてほしい」というお客の声に背中を押され、店の存続を決断。その後、息子の清隆さんが有馬温泉最古の宿「陶泉 御所坊」での13年間の修業を経て帰福。2018年、旧店舗の近くで店を再開し、屋号を「富きよ」に変えて再スタートした。

名物の「和牛もつ鍋」(2,200円)は、ニンニク・一味唐辛子・甘口醤油・みりん・昆布出汁などを合わせた特製スープが決め手。“すき焼き風でもつ鍋を楽しむ”という独自スタイルで、すき焼きそのものではないが、甘みとキレのある味わいがクセになる。

使用するホルモンは 大腸・小腸・ミノ・センマイ・赤センマイ・ハツ・ハチノス など6~7種類。新鮮さがひと目でわかるように鍋に入れる前に見せてくれるのも、この店ならではだ。ホルモンの脂の甘みを卵で冷やしながら食べると、思わず唸るうまさ。センマイは火が通りすぎるとかたくなるので、しゃぶしゃぶでサッといただくのが正解。

ちゃんぽん麺

そして、もつの後に食べる野菜もまた旨い。細もやしは煮込みすぎないのがポイント。シャキシャキ感がたまらない。初訪問の時の締めは「ちゃんぽん麺」(200円)がオススメ。

地鶏たたき

さらに最高なのが、もつ鍋の前に楽しむ 昼飲みの一品料理。宮崎・都城から直送される「地鶏たたき」(1,000円)はコリコリの歯ごたえで、脂の甘みとニンニクダレで酒がすすむ。

牛タン

和牛の「牛タン」(90g・2,000円)は、この質と量でこの価格はお得。ピリ辛の唐辛子味噌で食べるスタイルは初体験だった。

厚切り和牛レバースタミナ焼

「厚切り和牛レバースタミナ焼」(1,800円)は、生でも食べられるレベルの上質なレバーを使用。分厚くカットされていて、食べ応えも十分。こちらの濃厚ニンニクダレも危険なほど酒がすすむ。

店内 外観

店内にはカウンター席と座敷があり、2名ほどでサクッと昼飲みを楽しむのもいいし、大人数で昼から宴会をするのにもぴったり。座敷は最大24名まで利用できるので、用途に合わせて使い分けられる。

もつ鍋でお腹も心も満たされ、外に出るとまだ空が明るい。そんな“昼飲みの幸福感”を味わえるのも、この店の魅力だ。
近々、店主おすすめの「鴨鍋」(3,500円)もぜひ試してみたいところだ。

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