
財津和夫、愛はそもそも幻想、作り上げる互いの気持ちと努力が必要だと諭す
TULIP・財津和夫が、時には歌う事を勧めるRKBラジオ『財津和夫 虹の向こう側』。12月14日の放送では、歌を歌えることのすばらしさや愛のカタチについて自論を語ります。
『風呂で熱唱』の勧め
財津のソロツアーに関する感想のお便りを紹介しました。
財津「自分が好きな歌、そして歌いたいなと思ってる歌を実際(に演奏)できるってことは、本当に幸せですよ。好きな歌を歌っていると、歌い始めから幸せになる」
下田「楽しいですよね」
財津「イントロが始まったときから、『ウワーッ』て(いう気持ちに)なれるんです。自分の作った歌を、TULIPで50年以上歌ってきましたけど、イントロが始まると『ちゃんと歌わなきゃなぁ』『この歌来たなぁ』とか、そういう気分になるんです。これって幸せとは何か、っていう話に通じることだと思うんです。子供の頃とか、多感な時期に身体に染み込んだ幸福感。これは再現性が高ければ高いほど、本当に幸福になります」
財津「下田さんもやりましょう。子供の頃、幸福だった事はない?歌を歌うことはやっぱり幸せだよね」
下田「そう、好きだったんですけど…(今は)聞いてるときが幸せ。コンサートや映画行ったりとか、お金払ったら2時間何もしなくて楽しくさせてくれるので、やっぱりそういうことが好き」
財津「好きな曲を聞きに行くっていうのを、積極的にスケジュールに入れ込んだらどうですか」
下田「入れてます。財津さんのコンサートも参りました」
財津「いやいや、僕のコンサートはいいんですけど」
下田アナが好きなのはスティング、鈴木雅之、ちょっと前は小野リサなど。
最近は、抽選に申し込んだ松田聖子や松任谷由実のチケットが落選続き、とこぼす羽目に。

財津「すごい。皆さん、人気あるんだね、うち(財津のコンサート)なんかすぐ取れます」
下田「いやいや、取れない取れない」
財津「最近、やっぱりコンサート(全般の)観客人口が増えたんだね…聞くのもいいんですけど、やっぱり歌って楽しいっていう気持ちがあるんだったら、1回歌って楽しみましょうよ。そしたら僕の気持ちがわかってくれると思う」
下田「・・・わかりました」
財津「人に聞かれると嫌なんでしょ。だから家に帰って、お風呂に入るんですよ、1人になるでしょう。アヒルの親子か何か浮かべて、湯船の中で思い切り歌うんです。そうしたら、子供の頃、『歌って楽しかったな』っていうあの思い出がよみがえると、僕の気持ちがちゃんとわかってくれると思います」
今日の一曲は、TULIP『“Feel It”』。アルバム『I dream』(1984年発売)に収録されています。
愛はキュウリとは違う
「夫婦の愛はどこに行ったのか。宇宙人の夫とは意思疎通困難」という嘆きのお便りを紹介しました。
財津「愛はですね、どこにも行ってません」
下田「どこにも行ってないの?」
財津「そもそもなかったんです」
下田「そもそもなかった、あらまあ」
財津「あのー、やっぱり愛があった方がいいなって誰もが願望してるじゃないですか。『ある』と思った方が、幸福感が上がりますよね」
下田「ですね」
財津「正確に言いましょう。社会の中で、現代人は、愛が必要です。だから、辛くなっちゃうんです。愛というものは幻想上のものだったので、お互いが気を遣い合って愛を作ろうとしている時は、愛が間違いなくあるんです。(愛は)元々ないものですから、結婚して一つ屋根の下なので馴れ合いになってくるでしょ。なので、ご主人は宇宙人じゃないです。ただの人ですよ」
下田「ただの人…」

財津「あなたもただの人。でも、ここで最後にまとめを述べさせていただきます。先ほども言いましたように、現代人はこの社会において愛が必要です。なので、幻想ですけど、愛を作り上げて、虚構だと思ってもいいからそれを手にしたつもりで、そこに自分の気持ちを入れながら、相手の気持ちも入ってもらいながら。そのためには努力が要るんです」
下田「努力ですね」
財津「そうですよ。もし愛がキュウリだったら食べない限りずっとそこにあるんです」
下田「(そのままだと)腐っちゃうけど」
財津「良いこと言うね…でも、愛はないんです。ないから、ずっと作り続けなきゃいけないんです」
下田「はい」
財津「そういうわけで、ちょっと説教じみましたけども、愛がないものだと思って愛を作り上げていくと、それはそれは素晴らしい。人と人の間に信頼関係が生まれますよ」
次回12月21日の放送は、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定です。
結婚式についてお話しします。
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