日本料理店で修行を続けてきた木曽太郎さん(29)。通称=おにぎり太郎。店で出すメニューを初めて任された時に、おにぎりを作ることにした。それを食べた客が「世界一のおにぎり」とタイトルをつけて動画をSNSにアップ。たちまち拡散され「おにぎり太郎」として注目を集めるようになり、今や日本だけでなく、世界中のレストランなどから引っ張りだこになっている。
「コメをもっと評価される存在にしたい」
コメのおいしさが最も伝わるように作るのは、塩のみで味付けし、ノリを巻いただけのシンプルなおにぎり。最大の特徴は、そのにぎり方で、炊きたて熱々を優しく包み込む。そんな太郎さんは去年、自分の店を出すことになった。選んだのは福岡県八女市。おにぎりと結びつきが強い八女茶の存在、そして筑後地区の食材に惹かれての決断だった。
「八女に店を出した以上、責任があると思っている」
地域に還元できることは何か・・・試行錯誤を続ける中で、八女の魅力を世界に発信するチャンスが訪れる。向かったのは「東洋のラスベガス」として知られるマカオ。果たして通用するのか?
“おにぎり”を通じて八女、そして日本の魅力を世界に発信する「おにぎり太郎」の挑戦を追った。
<取材先データ>
木曽太郎さんのお店
「膳 八女や」
住所:福岡県八女市本町42-1
公式Instagram:@zenyameya
完全予約制 不定休
ウィン・マカオ
住所:Rua Cidade de Sintra, NAPE, Macau
TEL:(853)2888-9966
お茶の千代乃園
住所:福岡県八女市黒木町北大淵6338花巡
取材後記
「あの“おにぎり太郎”が福岡に店を出すってよ」
世間が“おにぎりブーム”で賑わう中、そんな情報が飛び込んできた。なるほど、木曽太郎さん=通称:おにぎり太郎(29)は行橋市出身、福岡県に戻ってくるということか。取材希望の連絡を入れた。が、しかし、本人は長期間、海外にいるという。さらに、当初予定していた福岡市ではなく、八女市で出店するというのだ。ますます、興味深い。
帰国するのを待ち、ようやくアポがとれて向かうと、今日はお茶の産地に向かう、さらに別の日には、今日はお祭りでテイクアウトで参加していると、急遽撮影を始めるということが多々あった。今考えると、忙しい中にも、こちらの撮影したいポイントをくみ取って、打ち合わせの日程を組んでいた事に気づかされる。世界の第一線で活躍する料理人は、その技術だけでなく、演出という部分にも一切手を抜かなかったということになる。
さて、マカオの高級リゾートホテルに呼ばれたのはなぜか。本編では言及できなかったものの、ある理由を教えてもらった。
「木村拓哉さんとのコラボ動画がアジアで流行っているんですよ、木村拓哉さんはマカオでも神ですから」
つまり、おにぎり太郎は“神におにぎりを提供した男”なのである。それ故、ホテルのロビーでは、太郎さんと記念撮影する観光客も多かった。
取材を通して、おにぎり太郎が何度も繰り返した言葉がある。
「そうしないと、生産者さんが喜んでくれない」
彼が描く未来には、常に生産者がいる。そして、その挑戦はこれからも続いていく。
(RKB毎日放送/江里口雄介)
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