「インド料理」と聞いて、ナンと濃厚なカレーを思い浮かべる人も多いはず。でも、南インドの食文化はちょっと違います。主食は米。さらりとしたカレーや豆、野菜の副菜、酸味の効いたスープなどを一皿に盛り、混ぜながら味の変化を楽しむ「ミールス」をはじめ、軽やかでスパイスの香り豊かな料理が揃います。近年、福岡でもそんな南インド料理を本格的に味わえる店が増えてきました。今回は、現地の食文化を感じながら、それぞれに個性ある南インドの味を楽しめる3軒をご紹介します。
現地のおいしさをそのまま。身体にやさしく染み入る南インド料理『ポンディチェリ』
福岡市南区長丘にある「ポンディチェリ」は、久留米市田主丸町の南インド料理店「ダルマサーガラ」の姉妹店。本店同様、現地の食文化を大切にした本格的な南インド料理が楽しめます。
南インドは米食文化が根付き、カレーや副菜をご飯とともに味わう「ミールス」が代表的な料理。こちらの「ポンディチェリ ミールス」には、好みで選べるカレーをはじめ、ライス、酸味のあるスープ「ラッサム」、野菜の副菜「ポリヤル」、揚げパンの「プーリー」、豆のせんべい「パパド」、アチャールなど多彩な料理が並びます。
チキンカレーはココナッツのやさしいコクと、すっきりとした辛さが印象的。マトンカレーはスパイスの辛味に爽やかな酸味が重なり、食べ進めるほど奥深さを感じます。それぞれを単独で味わうのはもちろん、ご飯の上で副菜やラッサム、チャトニーなどを少しずつ混ぜ合わせれば、ひと口ごとに味わいが変化。油分を控え、ココナッツやタマリンド、野菜を巧みに使った、軽やかでありながら満足感のある南インド料理の魅力を存分に楽しめる一軒です。
『ポンディチェリ』の詳しい記事は、コチラ
南インドの定食「ミールス」で、多彩なカレーを食べ比べ『Zelliges(ゼリージュ)』
六本松にある「Zelliges(ゼリージュ)」は、南インドの郷土料理「ミールス」を中心に、多彩なスパイス料理が楽しめる一軒。モロッコのモザイクタイルを意味する店名の通り、ブルーを基調としたエキゾチックな空間も印象的です。
ミールスとは、米を主食に、野菜や豆を使った数種類のカレーや副菜を一皿で味わう、南インドの定食のような料理。こちらでは肉を使った「ノンベジタブルミールス」と、野菜のみで構成する「ベジタブルミールス」が用意されています。
「ノンベジタブルミールス」には、辛口の南インド風チキンカレーをはじめ、野菜と豆のサンバル、酸味と辛味が効いたラッサム、豆を甘く煮込んだダルーなどが並び、さらにヨーグルトや野菜の副菜、パパドを添えた充実の内容。最初はそれぞれの味を確かめ、次第にライスの上でカレーや副菜を混ぜ合わせていくと、スパイスの香りや辛味、酸味、甘味が複雑に重なり、ひと口ごとに表情が変わります。自分好みの組み合わせを探しながら味わう、南インド料理ならではの楽しさを存分に体験できる一軒です。
『Zelliges(ゼリージュ)』の詳しい記事は、コチラ
2015年の開業当時は福岡では珍しかった南インド料理専門店『ポラポラ食堂』
赤坂にある「ポラポラ食堂」は、南インドで料理を学んだ店主・宮崎さんが営む南インド料理専門店。南インドでは米を主食とし、濃厚なカレーよりも、野菜や豆、ココナッツなどを使ったさらりと軽やかな料理が多く食べられています。そんな現地の食文化を存分に楽しめるのが、店の看板メニュー「ミールス」です。
基本となる「ベジタリアンミールス」は、香り高いバスマティライスを中心に、野菜と豆の煮込み「サンバル」、酸味と辛味の効いたスープ「ラッサム」、豆を使った「ダール」、パリッとした豆のせんべい「パパド」、野菜の副菜やヨーグルトなどが一皿に。まずはそれぞれを味わい、少しずつライスと混ぜ合わせることで、スパイスの香りや酸味、甘味、食感が重なり、味わいが次々と変化していきます。さらに肉や魚のカレーを追加して楽しむこともできます。
本格的でありながら、スパイスの香りは爽やかで、全体のバランスも軽やか。南インド料理の奥深さと、ミールスを自由に混ぜて味わう楽しさをじっくり体験できる一軒です。
『ポラポラ食堂』の詳しい記事は、コチラ
※各店の情報は記事の公開時点のものであり、営業時間や価格が変更になっている場合がありますので、予約前には一度ご確認ください。
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