今に始まったことではありませんが、飲食店の人と話していると空き物件の少なさが深刻です。繁盛している店が新たな店舗を出したいとか、修業を重ねてそろそろ独立したいとか、ビルの建て替えにより立ち退かねばならず移転先を探しているなど、いろいろな人が物件を探していますが、特に1人、2人でやる想定の小さな物件が不足しています。
もちろん空いているテナントはありますが、立地、家賃、諸々の条件が合うところとなるとなかなかなくて、半年、1年探しているという人も少なくありません。
特に重飲食と言われるラーメン、中華、焼肉、焼鳥など、火や油を多く使い、煙や強い匂いが発生する業態はNGと言われるケースが多いようです。
そんななか最近目に付くようになってきたのがビルの2階や3階にある店舗です。もちろん博多駅・中洲・天神など繁華街の中心部は大きな商業施設やテナントビルがたくさんあって、昔からそこの上の階に飲食店は入居していましたが、最近は春吉の裏手とか、薬院・警固・高砂といった個人経営者が路面店を出していたようなエリアにそういう物件が増えているのです。
特にバーなどお酒メインの店ではなく料理を中心とした業態は、福岡ではこれまで1階に開業することが多かったし、1階じゃないと飲食の入居希望が少なかったのでビル自体も2階より上は住居やオフィス、あるいはマッサージや美容室といった飲食以外の募集をしていました。ところが空き物件が少ないうえ、1階は家賃が高くて出店できないという飲食店オーナーが増えている現状により、2階や3階の飲食向けテナント、いわゆる空中店舗が増えてきているのです。それに伴って、狭い敷地に3階建てくらいのテナントビル(1フロア数軒)が建つケースが増えています。最近、特に春吉・高砂・清川・住吉あたりの場合、古い住宅を小さなビルに建て直したり、古いアパートをリノベーションしたりして、アパートメントホテル・民泊施設や飲食などのテナントビルにしているところが増えています。
私が最近たまたま訪問したところでは、春吉の路地裏に新しく建ったビルの2階にオープンした「春吉 こてん、春吉から建て替えにより警固の路地の2階に移転した「Trattoria Tano」、春吉の路地の2階にできた「兄弟蕎麦」や「中華酒場 博多黒白」、桜坂の裏にできた「桜坂活惚れ」など、枚挙に暇がありません。
これから街を歩きながら新しいお店を探すときは、1階だけではなくちょっと見上げてビルの2・3階もチェックしてくださいね。
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