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「紫外線」対策は4月から早めに~すでに夏の7~8割の強さ 福岡

25日は、太宰府市で29.7℃を観測するなど、多くの地点で夏日となりました。気温が上がり日差しも強くなると、気になるのが紫外線です。「紫外線対策は夏から」と思っている人も多いかもしれませんが、4月の紫外線は「夏の7割から8割ほどの強さ」があるそうです。対策と注意点を取材しました。

紫外線は浴びすぎると、日焼けやシミ、しわなどの原因になります。この時期は夏ほど気温が高くないため、まだ対策をしていないという人も多いのではないでしょうか?

●日本気象協会九州支社 気象予報士・君島由希子さん「4月というのは、急速に紫外線が強まる時期でして、冬から春にかけては2倍から4倍急増するんです。なおかつ、真夏の8月が体に有害な紫外線がピークなんですけど、その7割程度には4月で強まってしまっているんです」

紫外線は快晴の時を100とすると、薄い雲なら80%、曇りでも60パーセント、雨でも30パーセント程度、降り注ぐといわれています。また、海やプールなど水面の反射も注意が必要です。

●日本気象協会九州支社 気象予報士・君島由希子さん「潮干狩りなんかに行ったときの水面であるとか海水浴中もそうですが、10%から20%程度は跳ね返ってきている。上から降り注ぐ紫外線だけでなく、照り返しというものにも油断したらいけないですね」

紫外線に効果的な対策として、日傘や帽子、サングラスなどがあげられます。さらに、感染対策として欠かせない「マスク」に頼る人も・・・

●女性「ちょっと出る時は、帽子とかマスクがあるからいいかなと思って出ちゃいます」

化学メーカーの花王が行った実験によると、日焼け止めを塗らずに不織布のマスクをして紫外線にあたると、「マスク焼け」する上に、マスクで覆われた部分もまだらに日焼けしています。また、日焼け止めを塗った場合も、マスクでこすれやすい部分は3時間程度で成分が取れてしまい、効果が薄いということです。
皮膚科の医師は、マスクで紫外線をカットすることは難しく、日焼け止めをこまめに塗り直すことが必要だと話します。

●高松ひろこ皮フ科 高松紘子院長「まずは半分の量を顔全体に伸ばしていただいて、その上からマスクで摩擦するエリアであるとか、日焼けしやすいエリアに重ねてつけていただく。そして摩擦した後とか3時間経った後は、さらにそのエリアを中心に、全体にも重ねづけをしていただくといいと思います」

福岡市南区にあるドラッグストアです。店内には、すでに日焼け止め商品の特設コーナーが設置されていて、先月下旬ごろから売り上げが伸びているそうです。

●新生堂薬局南大橋店 ビューティーアドバイザーの池田紗梨さん「レジャー向けの日焼け止めより、日常遣いができる、スキンケアが簡単にできる日焼け止めが、すごく売れています」

新型コロナの影響で、この2年間は外出を控える人が多く、スキンケアを兼ね備えた商品がよく売れているそうです。また、マスク焼けを気にする人も多く、手を汚さずに手軽に塗り直しができるスティックタイプの商品も人気で、年々種類が増えています。
今年は、ゴールデンウイークに出かける人も多いと予想されていて、早めの紫外線対策が必要です。

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