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「数千人が長期リハビリ必要」ウクライナ大使が日本に支援求める“森林浴”想定?

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナでは今、攻撃を受けて負傷し手術で一命を取り留めても、回復に向けたリハビリを受けることが非常に難しくなっています。福岡を訪れたウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使は、「長期のリハビリが必要なウクライナ人を日本でも受け入れてほしい」と窮状を訴えました。  

多くのリハビリ施設「戦闘地域」に

セルギー・コルスンスキー駐日大使「体のリハビリが問題になっています。ニーズは増える一方、数千人います」
先週、福岡を訪れていたウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使。RKBの取材に応じいま最も必要な支援の1つとして訴えたのは、ロシアによる軍事侵攻で長期のリハビリが必要になった軍人や民間人を日本の施設で受け入れてほしいということでした。

 
大使「多くのリハビリ施設が南部に集中していますが、今そこが戦闘地域になっているので施設が使えない、危険です」
ウクライナでは、港町・オデーサの周辺などの気候が穏やかな黒海の近くにリハビリ施設が集中しているということです。ロシアによるミサイル攻撃を毎日のように受ける中、安心してリハビリができないといいます。

数千人が長期リハビリ必要

大使によると、攻撃で負傷し、手術で一命は取り留めたものの、その後も長期のリハビリが必要な人は数千人。その一部でも、リハビリの環境が整った日本で受け入れてほしいと訴えています。
大使「まず新鮮でおいしい食事。そして、海、きれいな空気、森林、温泉などの自然環境。高齢者が多いので、リハビリのインフラと経験のある専門家がいること。日本には『森による治療』という言葉があった気がしますが」
記者「森林浴?」
大使「そうです、森林浴!」

福岡市医師会が受け入れ先手配へ

コルスンスキー大使は、福岡市医師会の会長らにも面会。国などとの協議で、旅費やビザの課題がクリアできれば、1か月から2か月、リハビリ患者を受け入れてもらえないかと打診しました。
これに対し、福岡市医師会の平田会長は「日本はリハビリプログラムが進んでいる。受け入れ先の病院を手配したい」と答えました。

ウクライナ人患者の長期リハビリについては、すでにアメリカやヨーロッパで受け入れが始まっているということです。大使の訴えを受けて、日本がどんな支援の手を差し伸べられるのかが問われています。

手足なくした子供も数百人か

宮脇キャスター:ゼレンスキー大統領は国際社会へのメッセージで盛んに武器の支援を呼びかけていますが、日本にはそれが難しいことが分かっている大使だからこそ「リハビリ」という形で支援を求めているんでしょうね。

池尻キャスター:大使によると、攻撃を受けて手足をなくした子供も数百人いるということで、例えば義手や義足を作る技師なども必要だということです。日本の得意分野で支援できることはほかにもありそうな気がしますね。

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