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北九州市の「旦過市場一帯」で起きた大規模火災、10日で発生から1か月となります。いまだに営業を再開できず、この先どうするか悩んでいる方もいます。市場が抱える課題、そして、予定されていた再整備への影響など、現状を取材しました。
アーケードは通行可能に
二度目の火災から1か月、規制されていた市場のアーケードは通行できるようになり、被災した店もまだ一部ですが、徐々に営業を再開しています。
鮮魚店の人「こういう状況になっても買い物に来てくれる人には心底ありがたいと思って商売していかないといけないと思う」
45店舗が焼失、4月の大火を上回る
焼け跡から「大切な包丁」
焼け跡から「大切な包丁」
消防庁も対策に乗り出す
北九州市消防局の取り組み
今回の火災を受けて、消防庁も対策に乗り出しました。古い木造建築物が集まり、大規模な火災につながる危険性が特に高い地域を「重点防火指導対象地域」に指定するよう、全国の消防本部に通知を出しました。
具体的には商店街の組合などと連携して、火災警報器や消火器の設置、地域ぐるみの訓練など重点的な防火指導を行います。
具体的には商店街の組合などと連携して、火災警報器や消火器の設置、地域ぐるみの訓練など重点的な防火指導を行います。
消防庁予防課 白石暢彦課長「ひとたび火災が発生した場合に、延焼が拡大しやすくて大規模な火災につながる危険性が特に高い。地域の方々が理解をして防火対策に努めることが重要」
北九州市消防局の取り組み
しかし、通知を受けた北九州市の消防局は現時点で、旦過市場を対象地域に指定していません。
北九州市消防局 鹿毛敏伸課長「私たちが考えるのは、その地域危ないですよ、危険ですよと強調すると、そこに住んでいる方々が不安に思うのではないかと思っております」その一方で、北九州市独自の対策を進めています。火災発生後から実施している緊急点検では、消火器を使った訓練を実施したほか、スプレー式の簡易消火具も配布しました。さらに、今後は防火指導員を雇い、市内に約650店舗ある木造の飲食店を巡回して、火災予防の指導を行う方針です
北九州市消防局 鹿毛敏伸課長「商店街の皆さん、お店を営んでいる方々、市民一人一人が火災予防に対して注意をもっていただくような環境作り、取り組みはしっかりやっていきたいと思っています」
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