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「輪夢選手に憧れて」BMX・松本翔海(13)の快進撃が止まらない、国際大会2連勝を支える技術は“自宅脇の練習場”由来

東京オリンピックから正式採用され話題の自転車競技「BMX」国際大会で2連勝した中学生が福岡県にいるんです。2028年のロサンゼルスオリンピックを目指します。

「やってやろう!」国際大会で2連勝


中学1年の松本翔海(まつもとしょあ)さん。自宅横の敷地に作られたBMXパークで日々練習を重ねています。今年5月、フランス・モンペリエでの世界大会に初めて日本代表として出場すると17歳以下の部門で当時12歳にして優勝。さらに、先月16日に韓国で開催された大会でも13歳から15歳のクラスで金メダルを獲得しました。
松本翔海さん「結構緊張した。観客が多かったり他の日本選手の人からプレッシャーをかけられた。やってやろうと思ってやりました」

今年、日本自転車競技連盟の強化育成指定選手に選ばれてからいきなり国際大会で2連勝。心の支えとなったのは、東京オリンピックで日本人最上位・5位入賞の中村輪夢選手の存在でした。

Youtube参考に父親と二人三脚

松本翔海さん「国際大会の時は毎回一緒にいて支えてくれる。優しい。あこがれている。技がうまくいかなくて落ち込んでいるときに絶対いけるとテンション上げてくれる」

世界で戦う翔海さん最大の武器は「360テールウィップトゥーバースピン」。横に一回転しながらまずは車体のみを一回転しさらにハンドルを一回転。中学1年でこの技ができるのは翔海さんだけです。

「今のは80点。脚が開いていたり、着地の時にきれいにペダルに脚が乗ってない」

着地の時にペダルに乗ってない練習を撮影し、一緒にチェックするのは父・直樹さん。競技経験はありませんが、YouTubeなどの動画を参考に指導しています。
父・直樹さん「ハンドル見たら転ぶけんやってみて、転んでいい(翔海さん転ぶ)今みたいになるってこと」

親子で技の精度高めるなか、時には衝突することもあります。
父・直樹さん「言い合いをめっちゃします。反抗期までないけど自分の意思を主張するようになってきた。これまではなかったけど」 松本翔海さん「私生活ではあまり怒らない。自転車の時は結構言う。部屋が散らかっていたら怒られるけど・・・」 父・直樹さん「それは誰でも怒るよ!」

理科は苦手?6年後のロス五輪にロックオン


週末は試合のため国内外を問わず飛び回っていますが、今年、中学生となり勉学にも励んでいます。
松本翔海さん「(何の勉強?)理科です。わかんないです」 RKB本田奈也花「さっき軟体動物が答えに3回出てきてたけど」 松本翔海さん「適当に書いた」

理科はちょっぴり苦手なようですが、学校は楽しんでいます。
松本翔海さん「友達は結構できた。優勝した時はおめでとうと言ってくれる。嬉しいです。作ってもらったパークで一生懸命練習して、いろんな大会で優勝してオリンピックで金メダルを獲りたいです」
来月はオーストラリアで国際大会3連勝を狙う翔海さん。夢である6年後のロサンゼルスオリンピックまでノーブレーキで飛び続けます。

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