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“三度の商店街大火災”北九州市で「防火指導員」が活動開始~元消防職員が指導

今年、商店街で三度の大火災を経験した北九州市。対策の一つとして取り入れた「防火指導員」が8日から活動しています。  

目印は青いジャケット

青いジャケットを着た「防火指導員」。全員が、北九州市消防局の元職員です。

北九州市では今年、3回の大火災が発生しました。4月と8月には、小倉北区の旦過市場一帯が焼けました。さらに、先月には八幡東区の枝光本町商店街でも、空き店舗から電気系統のトラブルで出た火が燃え広がりました。

元消防職員が防火対策を指導

こうした火災を繰り返さないために、市が新たに設置したのが「防火指導員」です。経験豊富な元消防職員たちが、店舗を一軒一軒回り防火対策を指導します。
防火指導員「消火器は安全ピンが抜けていないか、サビや変形がないか確認してください」
店内で、特に注意しなければならないのがコンロ周りです。
防火指導員「清掃が非常に大事。油汚れが付着して固まって、下で炎があがると油汚れに着火して火事になる。自宅でもふきんを上に付けていますよね。乾燥すると下に落ちて燃えたりと」

10項目をチェック

防火指導員は10の項目をチェック。この店に問題はありませんでした。
*消火器の使い方説明「まず安全ピンを抜いてください。炎にかけるときは、ほうきで掃くような形で」
味処太賀 毛利雄一店主「実際に火事が起きた時に、どうしたらいいのか分からなかったので、すごく勉強になりました」
防火指導員 佐藤幸秀さん「店内はきれいで清潔でした。火事のあるところは整理整頓が出来ていない、それが一番の原因。今後、顔なじみのお店の方と話をして、機会があれば皆さんともう一度防火指導を受けるなり、消火器の使い方を練習する機会があればいつでもどうぞと言っています」
防火指導員は、来年3月までに市内約650の木造飲食店をまわります。一方、空き店舗について北九州市消防局は、有識者などの意見をもとに対策を検討していくことにしています。

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