盗難被害にあっていた「プリけつ黄昏きの子」と呼ばれるきのこの像が28日までに発見された。同像は福岡県南部にある大木町が道路沿いなどに設置したもので、“癒やされる”“かわいい”などとしてSNSで有名になっていた。今月に入り3体のうち2体の行方が分からなくなっていたものの、1体が発見されたという。町が提供した写真には、網とともにブロンズ色だったはずの“顔”が泥などで黒く汚れた像が写っている。一部は欠損しているようにもみえる。警察は窃盗事件として捜査している。
魚釣りをするきのこなど2体が盗難
柵のふちに腰掛け、両手に釣り竿を持って魚釣りをする迷彩柄のきのこ。数百メートル離れた場所にあった、両手を突き出してポーズをとる別のきのこの像も今月18日までに行方が分からなくなった。町によると、「黄昏きの子」と命名されたきのこの像は、町内に3つ設置されていた。
道の駅の活性化を目的に4年前に設置
福岡県大木町の担当者(20日取材)「とても悲しくなりましたし、設置した担当者もわが子を亡くしたかのように悲しんでおりました」
1体数十万円の費用
「黄昏きの子」が設置されたのは4年前。町の産業振興課の職員が道の駅の活性化を目的に、特産品の「きのこ」をモチーフに最初の銅像を制作した。その後、最寄りの駅から道の駅にある観光農園を訪れる人の道しるべとして新たに2体を置いた。
1体数十万円の費用
1体あたり、数十万円の費用がかかったものの2体が盗まれ、設置主体の町や町民は肩を落としていた。27日になって町民から「クリークに銅像が浮いている」と連絡があった。町が確認すると、両手の人差し指を立ててポーズをとるきのこの像だった。町は「警察が捜査中のため」として詳しい発見の経緯を明かしていない。
警察は水路周辺の防犯カメラの映像を分析して捜査を進めている。
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