
特攻の海~3Dが語る80年目の真実~
番組概要
沖縄の青い海の底に眠るアメリカの軍艦エモンズ。日本軍機の特攻で沈み、特攻の実態を目にすることができる唯一の“戦争遺物”だ。九州大学の菅浩伸教授らはデジタル技術を駆使し、エモンズを3D=立体的に可視化。損傷の痕跡を詳細に分析した結果、教官たちで構成された特攻隊による攻撃だったことが分かった。なぜ若者を育てる教官まで特攻に出撃しなければならなかったのか?隊長が残した日記、さらに遺族の証言から、その深い葛藤に迫る。
戦争について証言できる人が減り続ける中、“物言わぬ語り部”と呼ばれる戦争遺物の重要性は増している。JNNは、戦後80年の節目に鹿児島湾の海底で新たに日本軍機を発見した。この機体についても最新の技術で3Dモデルを作成。戦艦大和の海上特攻に関わっていた可能性が浮上した。
水中に眠る遺物は何を訴えているのか?遺族の声、研究者の分析、そしてデジタル技術を組み合わせることで、これまで見えなかった戦争の実像が浮かび上がってきた。一方、80年という歳月は戦争遺物を急速に劣化させ、記憶を深い海の底に消し去ろうとしている。最新技術を活用して戦争を記録し、未来へ引き継いでいく取り組みを追った。
放送日時
2025年12月28日(日) あさ5時50分




