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珍獣・ツシマヤマネコを探せ!―やまプリSP in 対馬 宝の島をごちそう山!―

対馬の固有種・ツシマヤマネコを光ママと大捜索!日没後、懐中電灯を片手に田んぼを探し回りました。
現在、90頭から100頭しか生き残っていないとされるツシマヤマネコは姿を現すのか。道中ハプニングも・・・

番組詳細


<登場人物>
■YAMAP専属ガイド・前田央輝氏(以下、ひげ隊長)
■本田奈也花アナウンサー(以下、本田)
■光ママ(以下、光ママ)
■ヤマネコガイド・川口幹子/かわぐちみきこ氏(以下、川口)
■ナレーション(以下、NA)
 


NA:やまプリ隊は対馬北部の佐護地区(さごちく)にやってきました。

ひげ隊長:先ほどの、シーカヤック・無人島対決。

光ママ:私たちはあの共同作業で仲間になったから、席を奪うとかそういうのはもういいね。

ひげ隊長:無人島が君たちを変えましたね。

光ママ:(後方を見ながら)今、隊長がしゃべってるからうるさいって。

ひげ隊長:だから、ここに君たちを連れてきたのです。

光ママ:こんな時間に何? もう真っ暗ですよ。

ひげ隊長:「何か」を見つけたいなと思って。何だと思います?

光ママ:サルとか?

ひげ隊長:対馬と言えば……。日本に、西表島(いりおもてじま)と対馬しかないものと言えば?

光ママ&本田:はい! ツシマヤマネコ!

ひげ隊長:息も合ってきたね。これまで何度も対馬に来たことがあるけど、一度もお会いしたことがないツシマヤマネコを1人で探すのは無理だと思って。今回隊員3人のチームワークで見つけようかなと。

光ママ&本田:なるほど! 隊長ですら見たことがないと。

NA:ここからはヤマネコガイドの川口幹子(かわぐち みきこ)さんにご案内いただきます。

光ママ:どれぐらいの数生息しているのですか?

川口:最新の発表では、90頭から100頭です。

光ママ:少なっ! でも、このエリアに連れて来られたということは、ここが一番見つけやすいということ?

川口:北部の生息密度が高く、特にこうした環境が好まれます。田んぼと山が隣り合っているのが、ヤマネコはものすごく好きなのです。

光ママ:なんで? 田んぼに餌を食べに来るとかそういうこと?

本田:お米を食べるとか?

川口:ヤマネコはお米を食べると思います。

光ママ:なんか、すごく責める感じでグイっと一歩来たけどさ……。私たち(素人は)「お米食べるのかな」と疑問に思うよ。知らんけん、あなた専門家やけん全部知っているけど……。

本田:当たりが強めでしたけど。

川口:ちょっとびっくりしちゃって、すみません(笑)。わからないですよね。

NA:肉食のツシマヤマネコは、カエルやネズミなどの小動物を好んで食べます。そうした生き物が多く集まる田んぼと、住処である山が隣り合った場所は、彼らが暮らすのに最適な環境と言えるのです。

川口:ただ、稲が全て刈られていることもあり、非常に厳しい条件です。正直、3%くらいだと思います。

光ママ&本田:3%……。でも、一縷の望みはあるわけですね。3%って結構大きいよ? だってゼロじゃない。

ひげ隊長:ゼロじゃない。

川口:ヤマネコを、見るぞー!

一同:にゃー!

NA:車に乗り込み、懐中電灯を使って探します。やまプリ隊改め、ヤマネコ隊。いざ活動開始です。

川口:特にですね、やっぱり水場が好きなんですよ。

光ママ&本田:ここまだ、稲が残っていますよ。稲ある!

ひげ隊長:チャンスポイント!

光ママ:隊長のライトが強すぎて、僕らどこを照らしているかわからない……。(ヤマネコの目は)やっぱりキラーンと光るのですか?

川口:そうですね。オレンジ色だったり、緑色だったりします。

NA:キラーンと光る眼を探して水場を重点的に照らしていきます、がやはり確率は3%。一向にそれらしき姿は見えません。と、ここで体調のライトに異変が。

ひげ隊長:暗くなったぞ? 電池が切れてきた。暗くなってきた……。

本田:なに~!

ひげ隊長:終了~! 充電式なのでね。

NA:まさかの整備不良。隊長ここで、戦力外に。この2人に命運が託されたその直後……。

光ママ:あ、おら、おった! 奥に、目が二つ! 二個! 奥、奥、奥、奥!

ひげ隊長:どこ?

NA:光ママのライトが、何かを捉えました。ここでツシマヤマネコ発見か!

光ママ:こっち見よるたい、2匹、2匹! 左と右!

ひげ隊長:ホンマや!

一同:いるいる!

本田:ああ、いる! 今、2匹いましたよ、降りて見てみましょう!

光ママ:隊長の(ライトの)電池があれば……。ガイドさん、2匹でいることってあるんですか?

川口:2匹でいることはあるんですが、あれがヤマネコかどうかは……。

光ママ:あれがヤマネコじゃない可能性もあるんですか? ややこしい。

川口:ヤマネコかどうかと言われると、ちょっとわからないですね。

ひげ隊長:いや、可能性は高いですよ。だいぶ近づいた。

光ママ:だって、ネコの形までは見えていましたよ。対馬に来て、周り山でしょ。あれネコでしょう。だから、ツシマヤマネコよ!

光ママ&本田:対馬+山+ネコは、ツシマヤマネコ! よし見つけた、帰ろう~!

ひげ隊長:今の、入れてよ……。

NA:せっかくネコらしき生き物を見つけたのに、結局ツシマヤマネコかどうか判定できず、タイムリミットが迫り諦めかけていたその時……。

光ママ:えっ! おった! (車を)バック、少しバック。こっち見てるね? あそこ!

本田:光ってる!

光ママ:光っとるたい! 動きよる、動きよる。あ、向こう向いた!

NA:今回はさっきよりも近くでその姿を捉えました。幹子さんも、望遠鏡を使って判定を試みます。

本田:いなくなった?

川口:相当可能性が高いですね。

光ママ:確定させてほしいのよ。

川口:いたいた。奥ですね、あれですね。

光ママ:ツシマヤマネコですか?

川口:ちょっとわからない。

光ママ:右です、右。

川口:わからないなぁ……。

光ママ:右いつもどうやって判定しているの?

NA:さあ、3%の奇跡の遭遇なるか? 幹子さんの判定やいかに?

光ママ:ああ、もう下に降りました。まだこっちを見ています。

川口:ああ……。イエネコですね、多分。

光ママ:ああ、もう帰ろう! イエネコ?

川口:イエネコです。白と灰色の。

光ママ:絶対ネコ?

川口:絶対ネコで、絶対イエネコです。

光ママ:もう帰ろう、もういいたい、いいたい。バカみたい。それを3人で、もう時間の無駄。帰ろう。なんで、ずっと姿を現して「私かもよ」みたいな感じでね。まだおるからね。じらしてね。もういいのよ!

ひげ隊長:めっちゃじらして待たせましたね。

光ママ:もしかしたら、最初からイエネコって知ってたのかもよ? 大の大人が10人くらいで必死に追いかけて、「イエネコです!」って。ガイドさん(幹子さん)、ワクワクドキドキさせてもらってありがとうございました。

川口:私もドキドキしましたが、残念でしたね。

光ママ:久しぶりにドキドキしました。旦那と会った時ぐらい、ビビッときました。

NA:残念ながらその姿を見ることはできませんでしたが,対馬野生生物保護センターに足を運べば、研究のために飼育されているツシマヤマネコを見ることができます。ぜひ僕に会いに来てニャー。

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