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田川郡福智町・平成筑豊鉄道金田駅を「爆破ロケ」の世界的名所に!【町おこし】

福岡県の田川郡福智町とは

福岡県の福岡市と北九州市の間の筑豊と呼ばれるエリアに位置し、人口約2万人程度の小さな町。タレントや美容家として活躍するIKKOの出身地でもあります。
かつては筑豊炭田の産炭地として栄えましたが、エネルギー革命後に衰退がはじまり、炭鉱がすべて閉山したことにより人口は大きく減少しました。

何もない町…財政破綻の危機

前述の通り、石炭で発展していた福智町。エネルギー革命以降、石炭にとってかわる観光資源や水産資源はなく、企業誘致などにも取り組んだものの、うまくはいきませんでした。
町の負債は膨らむ一方。そして、1992年には総額32億円の財政赤字を抱え、財政再建団体に指定されてしまうほどの苦境に立たされました。

何もないからこそできる町おこしへ

この町に目を付けたのが永芳健太さん、筑豊地方出身の映像作家です。

(永芳さん:写真中央)

小さい頃から刑事ドラマが大好きだった永芳さんは、使わなくなった炭鉱跡地や、人口減少で増えた空き地・空き物件を使ってここでしかできないことをやりたいと考えるように…。

そこで思いついたのが、アクションシーン撮影のロケ地としての活用。
壮大なロケーションが確保でき、迫力満点の爆破をともなう特殊撮影が出来る街として、そして一般の方も本格的な撮影体験ができる街として、地域を活性化させようと活動を始めました。

平成筑豊鉄道の金田(かなだ)駅で爆破ロケ

しかし、大きな爆発音と一歩間違えれば危険が伴うアクション撮影。何もない場所であっても、簡単に爆破ロケ地として利用できるわけではなく、地域の人や企業の理解は欠かせません。永芳さんがアクションシーンの撮影ロケ地として街を盛り上げようとすることも、最初はなかなか理解されず『いろんな場所に断られまくり』だったそうです。

手を差し伸べてくれた地元の鉄道会社「平成筑豊鉄道」


そんななか、真っ先に場所を提供してくれたのが平成筑豊鉄道でした。平成筑豊鉄道は、福岡県田川郡福智町に本社を置く企業で、今回中継の舞台となった金田駅は1両編成の列車が1時間に数本ほど乗り入れる小さな駅です。この駅の構内や裏手に広がっている車両基地で、爆破やアクションシーン撮影を行う許可をもらい、永芳さんのアイディアが形になりました。

爆破ロケの名所へ

今では筑豊地域の至る所が永芳さんの活動に協力。様々な場所で撮影がでるようになったことで、全国から爆破ロケの撮影依頼が来ています。また、特撮ファンの中で「自分でアクションシーンを撮影したい、出演したい」といった観光客も訪れるように。

THE TIME,

将来的には「ハリウッドの撮影も誘致したい」と語る永芳さん。「炭鉱の町」というイメージが強かった福智町が、「映画のロケ地」として世界に羽ばたく日も近いかもしれません。

(永芳さんにアクションシーンの演技指導を受ける武田伊央アナ)

※人口やその他情報は放送当時のものです。

THE TIME,

HP:https://www.tbs.co.jp/thetime_tbs/ 月~金曜日 あさ5:20~8:00 RKBテレビで放送中!

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