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二人で拓く ~酪農親子 復活の日~

今年7月に発生した九州北部豪雨。大量の雨と土砂が押し寄せ、道路が寸断されるなど甚大な被害が出た朝倉市杷木松末(ますえ)地区。ここで酪農を営んでいた高倉さんの牛舎も被害にあった。
34頭の乳牛を飼育していた山側の牛舎と自宅の裏で土石流が発生。道路が寸断された。水も飲めずエサも食べることが出来ず日に日にやせていく牛。家族同然だった牛の死…それが現実味を帯びてきた。移動が決まった後も陥没した道におびえる牛…。移動も容易ではなかった。男・駿さんも話を聞いて寮生活を送る熊本から駆けつけた。高校1年生の目に映ったのは苦悩する父親の姿だった。牛を移した2つの牧場と借家を行き来しながら新しい牛の住処を探していた高倉さんに朗報が…。使っていない牛舎が見つかったのだ。「毎日が不安だらけ。年齢的なものもあり一人だったら諦めていたが、息子が酪農を継いでくれると言っているからもう一度頑張ろうかと思って…」と高倉さんは言う。突然、理不尽な理由で奪われた家と牛舎。それを取り戻すべく動き出す高倉さんと駿さん…。
2人の再生の日々が始まった。
(製作:RKB毎日放送 / プロデューサー兼ディレクター:吉村 聡志)

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