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湯けむり 青春アパート

大分県別府市の築60年を超える木造の集合アパート「清島アパート」。3棟22室のこのアパートには夢を追い求めるアーティストが集まる。2018年4月現在、服飾デザイナー・画家・ダンサーなどの8組9人が暮らす。
この10年、このアパートから、全国の美術系コンペの最優秀賞を獲得するものや国際美術館や京都国際展などに招待されるようになった人物が輩出された。今では、21世紀のトキハ荘(昭和の漫画家が青春時代に過ごした集合住宅)とも呼ばれている。「まさか本当にここに住めるとは思ってなかった。」入居できた喜びを話すのは、4月に清島アパートへとやってきた画家、滝口かりんさん(31)。
滝口さんは山形県出身。今まで県外で暮らしたことがなかったが、成長したいという思いで別府へとやってきた。中でも清島アパートを選んだのは憧れの画家がここで暮らしていたことも大きな理由だ。
何かを求め、何かを置き去りにして自分の世界をめざした画家への道、滝口さんは、夢に向かう仲間との現在進行形の今を楽しんでいる。

湯の町別府にいだかれて、共同生活で奮闘する彼らの情熱に迫る。
(製作:OBS大分放送 / 三浦大和)

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