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しあわせいろのたね

ビジネス

大分県くじゅう連山の麓にある「くじゅう高原フラワーズヴァレー」。温室の中には九州では珍しい約400種のベゴニアが咲き乱れます。約20年前、オーナーの野上善孝さんは勤めていた百貨店を辞め家族とともに竹田市久住町へ移住しました。百貨店で園芸部門を担当していた善孝さんは雑木林を切り開き500平方メートルの温室を建てベゴニアの栽培を始めました。400種の中には野上さんが交配させたオリジナル種も数多くあるため、くじゅう高原の観光地のひとつとして親しまれてきました。しかし昨夏、善孝さんは63才でこの世を旅立ちました。それまで温室のことはすべて善孝さんがやってきたため、長男の雄大さん(34)は花の栽培についてほとんど知識がありませんでした。しかし雄大さんは善孝さんの思いを受け継ぐことを決意します。雄大さんの背中を押したのは善孝さんが残したある貴重なものでした。隣接する喫茶店の営業をしながら水やりや植え替えなどの作業に没頭する雄大さん。いつか善孝さんのように鮮やかで大輪の花を咲かせられるよう、日々花と向き合う雄大さんの姿を追いました。
(製作:OBS大分放送 / 藤澤真由美)

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