ライブの最後にアンコールがあるように、お酒を飲んだ後には何かでシメなければいけないと思っている今日この頃。福岡といえば、ラーメンやうどんが一般的ですが、「シメでそうめんを食べられるお店」がオープンしたと聞きつけ、さっそく行ってみました!
「お魚と素麺居酒屋 新」があるのは、JR博多駅から徒歩約7分、博多駅とキャナルシティ博多のちょうど中間あたり。真新しい白い暖簾に手書きの「新」の文字が目を引く、外観から親しみやすさが伝わってくる店です。
店を切り盛りするのは、新垣功太さん、愛さん夫婦。沖縄出身の功太さんと福岡市出身の愛さん2人の息の合った接客で、店内はいつもアットホームな雰囲気です。
店主の新垣さんは、福岡市の和食店や居酒屋などで腕を磨き、30歳で独立することを目指してきたそうですが、コロナ禍になりその夢は実現できませんでした。でも、負けずに料理と向き合い機会を伺っていたところ、今の物件との運命的な出会いもあり、今年4月、ついに自分の店を持つことができたのです。
店名は、「いつか地元の沖縄で、みんなに新しい料理を楽しんでほしい」という思いで、ずっと前から決めていたという「新」にしたそうです。
店内に入ると、カウンターにもグループ席にもなる長細い座席が店内奥まで伸びています。そしてさらに奥には 4人がけのテーブルが2卓。1人でもふらりと立ち寄りやすい、開放的な空間です。
席に座り、まずはメニューをチェック。刺身をはじめ、焼き物や揚げ物など、得意とする魚介系の料理がズラリ。長年、和食業界で腕を振るってきた新垣さんが、「新鮮な魚を食べてほしい」という思いを反映させたラインナップです。
まずは「ゴマカンパチ」(680円)と「ネギ塩マグロ炙り」(680円)を注文。「ゴマサバもありますが、ゴマカンパチを注文される方も多いんですよ」と新垣さん。長浜鮮魚市場から直接仕入れる魚介を使用しているだけあって、身の澄んだ色が新鮮さを物語っています。軽く弾力のある歯ごたえに加えて、特製のゴマダレがよく絡み、1品目から食欲を掻き立ててくれました。
次に「炙りマグロ」にも箸を伸ばしてみます。マグロの表面を軽く炙って長ネギと小ネギを乗せたシンプルなルックスですが、ほのかな塩味とすりゴマの香ばしさが口の中に広がります。
焼酎や日本酒とペアリングしながら、ゆっくりと味わうことができました。
ひと通り魚料理を堪能したので、もう一つの看板メニューであるそうめんをいただくことに。そうめんは、基本的には冷たいものと温かいもの、それぞれ3種ずつ用意されています。せっかくならばと、冷たい「マーボーそうめん」(680円)と、温かい「鶏だしそうめん」(680円)の2品をチョイスしました。
「マーボーそうめん」は、名前からして辛そうなイメージですが、辛味はほどほどに、少量の生姜をプラスすることで見た目以上に爽やかな食べ心地でした。具材をしっかり混ぜて麺とよく絡めて食べるのがポイントです。身も心もしっかりとクールダウンできました。暑い夏には最適な一杯ですね!
続いて「鶏だしそうめん」は、さっぱりとした鶏の出汁が効いた一杯。鶏の優しいスープと麺がお腹にスッと収まり、飲み疲れた胃を優しく包み込んでくれます。低温調理した柔らかい鶏ハムも出汁を吸って、とても味わい深かったです。
そうめんの麺は、あれこれ試した結果「揖保乃糸(いぼのいと)」を採用しています。多くの人が馴染み深い上に、どんな調理法にも合うポテンシャルの高さに惚れ込んだそうです。
さらに、「そうめんは、できるだけメニューによって個別に出汁を取るようにしています」と新垣さんが言うように、鶏をはじめ、牛テールや海老など、それぞれの旨味が溶け出たスープを使用するこだわりよう。
そんな個性が際立ったそうめんの数々は、6種類コンプリートしたいほどのクオリティです。新しいシメの定番として、みなさんも試してみてください。
また、ランチ営業では、メイン料理に小鉢3品、汁物、サラダ、ご飯がセットになった定食が食べられます。人気の「お刺身定食」(1,200円)や「ゴマカンパチ定食」(1,100円)など、満足度の高いメニューばかりです。そうめんは夜のみのメニューなのでご注意を。
ジャンル:居酒屋、麺
住所:福岡県福岡市博多区博多駅前3-19-14
電話番号:092-409-8557
営業時間:11:30~OS14:00/17:00~OS22:00
定休日:不定
席数:カウンター15席、テーブル8席
個室:なし
メニュー:刺身盛り合わせ 1人前1,200円、ゴマサバ 780円、マグロカマ一夜干し 980円、鰻の春巻 1本480円、鶏だしそうめん 680円、海老だしそうめん 680円
URL:https://www.instagram.com/osakanatosomen.shin/
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