渡辺通りから東に一本入った裏通り、桜十字病院から北に伸びる路地には、老舗から感度の高い新店まで、飲食店が軒を連ねています。そのエリアに新たに仲間入りしたのが、今年10月10日にオープンした韓国料理店「ホランイ」です。
店名は日本語で「虎」を意味し、外観にも虎のイラストが大きく描かれていて、通りの中でも一際目を引きます。
オーナーのオ・ドキュンさん(愛称:デンさん/写真右)曰く「韓国の国を象徴する虎を店名にしました。外観もこだわって作っているので、通りがけに写真だけ撮って行く人もたくさんいます(笑)」。
20代前半から、韓国で料理の修行を始めたというデンさん。特に日本料理が大好きで、韓国や留学先のオーストラリアでも日本食の店で腕を磨いてきました。「本来なら、祖国の韓国で日本料理店を出す予定だったのですが、コロナの影響もあり、オーストラリアで出会った妻の故郷・福岡で店を出すことになりました」とデンさん。そして、日本人にもおいしい韓国料理を楽しんでいただきたいと考え、オープンに至ったそうです。
「コンセプトは、本場韓国にあるような、オシャレで洗練された居酒屋です」とデンさんが話すように、店内はイメージカラーの黄色と黒を基調としたモダンな雰囲気です。
そしてメニューは、韓国の屋台料理のような気軽でおいしい料理がそろいます。名物のサムギョプサルのほか、チヂミ、釜山おでん、辛ラーメンなど、日本人にも馴染みが深い料理ばかりです。
その中で、早速いただいたのが、「カンジャンセウ」(2尾580円)。日本語で「エビの醤油漬け」を意味し、独自に調合した醤油ダレがエビにしっかりと絡んでいます。エビのプリプリ食感に加えて、濃厚なタレがたまりません。キムチやチャンジャとともに前菜としてぴったりの一品です。
続いて注文したのが「釜山おでん」(2本550円)です。これぞまさに韓国の屋台料理! 串に刺さっているのは、白身魚の練り物を薄く伸ばしたもので、もちもち食感がクセになります。付け合わせの円形の練り物や玉ねぎなど野菜などにも、魚介系の優しいスープがしっかりと染みていました。冬には欠かせない味ですね。
徐々に体が温まったところで「ジャガイモチヂミ」を追加オーダーしました。ガレットのように細切りのジャガイモが生地と一緒に焼き上げられ、外はカリカリ、中はホクホクでトロッとした食感でした。ピリ辛のタレを付けて食べれば、お酒に合わないわけがありません!
お酒はお店オリジナルの「ホランイレモンサワー」(630円・写真左)と「ホランイマッコリサワー」(650円・写真右)をチョイスしました。特に人気のレモンサワーは、レモンチェッロというリキュールとキンミヤ焼酎を合わせたオリジナルレシピ。甘すぎず程よい酸味を感じ、どの料理も邪魔しない飲みやすさがとても気に入りました!
そしていよいよメインの「サムギョプサル」のお出ましです! デンさんが最もこだわったというサムギョプサルは、運ばれてきた段階で少し焼き色が付いているのが特徴。
その理由は、厳選した糸島豚の旨味をより引き立てるために、あらかじめ炭火焼きで香り付けをしているからだそうです。そこから、ホットプレートで好みの焼き加減にしていただきます。豚肉は厚切りなのに柔らかく、甘味のある脂身も含めて食欲を一気にかき立ててくれます。付け合わせの野菜やキムチをサンチュで包み、サムジャン(ピリ辛味噌タレ)、ごま油塩、岩塩と3種類の味付けで最後まで楽しみました。
「サムギョプサル」は1人前からでも注文できるので(1名利用時のみ)、お一人さまでも気軽に訪れてみてください。デンさんをはじめ、気さくなスタッフが迎えてくれますよ。オシャレだけど親しみやすい、韓国をより身近に感じられるお店でした。
《ホランイ》
福岡市中央区渡辺通5-14-23
092-753-7066
ジャンル:居酒屋、韓国料理
住所:福岡市中央区渡辺通5-14-23
電話番号:092-753-7066
営業時間:17:30~OS22:30
定休日:月曜
席数:カウンター9席、テーブル14席
個室:なし
メニュー:炭火焼きサムギョプサル(1人前)1,680円、3種のキムチ盛り合わせ780円、カンジャンセウ(2尾)580円、ジャガイモチヂミ790円、釜山おでん(2個)550円、プルコギコロッケ750円~、ホランレモンサワー630円、チャミスル1,080円、マッコリ(グラス)500円
URL:https://www.instagram.com/2022horangi/
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