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天神エリア初の沖縄そば“専門店”がデビュー

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“沖縄そば”といえば皆さん、どのくらい馴染みがあるでしょうか。もちろん沖縄を訪れたなら食べたいご当地グルメの筆頭ですから本場で体感された方、他地域にある沖縄料理店で頼んだことのある方も多いでしょう。沖縄そばを数えるほどしか食べたことのない僕は、なんとなく“うどんLikeな優しい味わい”というフワリとしたイメージを持っていました。
そのような中、今回訪れたのが2022年12月1日にオープンした「沖縄そば専門店 菊鶴そば」です。改めて沖縄そばをすすり、店主の話を聞いてみると見えてきた沖縄そばの奥深き世界。沖縄そばに特化している店は福岡市内に数店あるそうですが、僕自身は知らず“専門店”は初めての経験でした。

そして、この店に行くまで気にしたことはなかったのですが、浮かんできた素朴な疑問。「“沖縄そば”って“ソーキそば”と違うの?」。その答えも含め、じっくりとレポートします。

店の場所は北天神エリアの那の津通り沿い。須崎公園の近くにあります。白い暖簾に描かれているイラストは、店主・下地彩也さんの2人の祖母で屋号の由来にもなっている「菊おばあちゃん」と「鶴おばあちゃん」。

菊鶴そば 外観

宮古島出身の下地さんが幼少時から親しんできた家庭の味、そしておばあちゃんとよく食べにいっていたという古の沖縄そばを、自分なりの解釈で復刻、アレンジした麺メニューの数々がそろいます。カウンターに並ぶ、やちむん(焼き物)の丼も味がありますね。

菊鶴そば スタッフ集合 店舗より提供

下地さん(写真中央)は、中央区高砂で「彩家」という名の沖縄料理店を2018年から経営しているのですが、今年の夏に沖縄そばを看板にイベント出店したところ、予想を上まわる反響があり即完売。手応えを掴み、思い描いていた沖縄そば専門店構想が一気に加速しました。

菊鶴そば 店主

「僕ら沖縄人にとっての沖縄そばは完全に“ガッツリ飯”感覚ですね。僕自身子供の頃は決まって土曜の昼は沖縄そば。飽きのこない和風ダシに麺量も多く食べ応えのある沖縄そばを、福岡でもランチの選択肢の一つとして浸透させたいです」と下地さんは話します。

菊鶴そばメニュー表

麺メニューは6種類あります。
ここで先の疑問。「沖縄そば」と「ソーキそば」の違いですが、簡単に言うと具材の肉の違いです。前者は皮付きの豚バラ肉、いわゆるチャーシューのような肉がのっていて、後者は文字通りソーキ(スペアリブ)をのせたもの。なので、厳密に言うと「沖縄そば=ソーキそば」ではないのですが「ソーキそばも含め沖縄で製造した麺を使ったメニューを幅広く『沖縄そば』と総称する場合もあります」と下地さんが付け加え教えてくれました。

菊鶴そば ソーキそば

「菊鶴そば」の「ソーキそば」(870円)は、骨付きのスペアリブではなく、全部食べられる軟骨ソーキを使用しています。沖縄県多良間島の黒糖で炊いた、甘く濃厚な味わい。軟骨部分のトロトロした食感もいいですね。酒がススムつまみにもなりそう。
「スープはカツオ節、シイタケ、昆布などで取ります。毎朝ダシを丁寧にひき、その日の分は翌日に持ち越しません。フレッシュな香りが命ですから」と下地さん。
麺は沖縄「亀浜製麺所」のもので、沖縄そばの中では細めの部類。ツルシコではなく、程よくワシワシ感もあり、茹で前約200gとボリューミー。スープとよく絡みます。

下地さんとお話しする中でもう一点、なるほど。と膝を打ったのが「系列の沖縄料理店『彩家』と『菊鶴そば』ではダシの濃さや塩味を変えている」ということ。「菊鶴そば」は15:00までの営業で、日常的な昼ごはんとして沖縄そばを食べてもらいたいとの思いから極力シンプルに、優しい味付けにしてあります。

菊鶴そば卓上調味料

基本は“あっさり”ゆえ、卓上には沖縄料理でメジャーな辛味調味料・コーレーグスと「かつお粉」を用意。この「かつお粉」は「彩家」にはなく、より淡麗に仕上げた「菊鶴そば」のみに置いています。

菊鶴そば「アーサそば」

さらに「あーさそば」(820円)も堪能しましたが、たっぷりと入った沖縄県産のアーサ(アオサ)の食感と風味がいいですね。肉は分厚い豚バラ肉がのっています。こちらも黒糖や泡盛で炊き上げ、脂身はとろっとろ!アーサが麺にまとわりつき、啜ると磯の香りがフワリ。体に染み渡る上品な味わいです。

菊鶴そば「ミニタコライス」

麺とカップリングさせるサイドメニューは「ミニタコライス」(+280円)がおすすめ。スパイシーな自家製タコミートが沖縄そばの優しい味のスープとよく合います。

菊鶴そばショーケース 店舗より提供

カウンターのショーケースの中には豚肉、ひじきなどが入った炊き込みご飯の「ジューシーおにぎり」(100円)、「沖縄魚てんぷら」(70円)、サーターアンダギー(100円)などがズラリ。これらはテイクアウトもできますよ。

僕自身初めての体験であった“専門店”で食べる沖縄そばはとても満足するものでした。
定番の“ソーキ”以外にもバリエーションが楽しめ、麺料理のサイドメニューとしては斬新なタコライスも絶妙にマッチしていておいしかったです。

カウンター上に、島ぞうりをメニュー表として並べていたり、沖縄らしい装飾が随所にほどこされた店内も居心地がよかったですね。

醤油ラーメン、塩ラーメンなどをはじめとする非豚骨勢と同じように、「沖縄そば」が福岡でも浸透することを期待しています。

菊鶴そば内観

《沖縄そば専門店 菊鶴そば》
福岡市中央区天神5-3-12 コンプレート天神ビル1階
092-731-0220

店舗名:沖縄そば専門店 菊鶴そば
ジャンル:郷土料理、麺
住所:福岡市中央区天神5-3-12 コンプレート天神ビル1階
電話番号:092-731-0220
営業時間:11:00~15:00、売り切れ次第終了
定休日:日曜・祝日
席数:カウンター13席
個室:なし
メニュー:菊鶴そば980円、沖縄そば820円、ソーキそば870円、あーさそば820円、牛カレーそば850円、菊鶴スペシャル1,380円、ミニタコライス+280円、ジューシーおにぎり1個100円、沖縄魚天ぷら1個70円
URL:https://fbgj901.gorp.jp

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この記事を書いたひと

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