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カリッとクリスピーな歯応えが心地いいローマピッツァ専門店

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本場イタリアのピッツァはテイクアウト専門店も含めて今や日本中で食べられますが、その多くがナポリピッツァです。多彩な食文化のあるイタリアだけに、たまには他の地方の料理も食べてみたいもの。筆者はかつて薬院のリストランテで食べたローマピッツァが忘れられずいつか機会があれば食べたいと思っていたのですが、最近になって西新にローマピッツァの専門店があると聞いてさっそく訪れました。

チェント外観

その店の名は「ピッツェリア・チェント」。住所は早良区祖原ですが地下鉄西新駅から早良街道を南に歩いて7分ほどの場所あり、店の前に停まっているペパーミントグリーンのイタリア製スクーター「Vespa」が目印です。

チェント店内

店内は30坪ほどのかなり広いスペースにグリーンが配され、4人掛けのテーブル席の他、道路に面した窓側のカウンター席とソファー席が設られたゆったりくつろげる造り。BGMに古いロックやソウルミュージックがかかっているのも、筆者的にはツボでした。

チェントシェフ

オーナーシェフの永松圭さんは百道浜にあったイタリアン「ラ・マニーナ」の立ち上げスタッフとして参加し、そこで師事したのが現・薬院「ラ・カーサ・ディ・ナオ」の石橋尚幸シェフだといいます。
石橋さんはイタリアの日本大使館総料理長を務め、その後TVチャンピオンの「ピザ職人選手権」で優勝したローマピッツァの第一人者。なんと永松さんこそ、筆者が初めて食べて感激したローマピッツァの継承者だったんですね。

チェント職人1 チェント職人2

ローマピッツァはナポリピッツァの約半量の生地を薄く伸ばして高温で焼き上げる、カリッとしたクリスピーな歯応えが身上です。生地には8%ほどのオリーブオイルを練り込んでいるので、中はしっとりとした仕上がりに。薄くて軽い生地の上に乗った具材の味が、よりストレートに味わえます。

チェント01

まず1枚目はトマトソースにモッツァレラチーズとオレガノをトッピングして焼いた「マルゲリータ」(1,100円)から。バジルは後乗せで、フレッシュな香ばしさが漂います。ひと噛みすれば、喩えではなくて本当に「カリッ」と音がする歯応えの良さ! ヤミツキになるこの食感こそが、ローマピッツァの魅力です。さらにアンチョビとニンニク、トウガラシを合わせた自家製辛味ソースを加えて味変も楽します。

チェント02

お次はこの店のスペシャリテともいえる「ビアンケッティ」(1,650円)を。シラスにガーリックオイルをかけて香ばしく焼き上げ、仕上げにはイタリア産のカラスミをたっぷりと振りかけています。シラスとカラスミの魚介系の塩味が程よく効いて、スッキリとした辛口の白ワインとよく合います。

チェント03

ピッツァの合間に注文したのが、ボリューム感の半端ない「パルマ生ハムのサラダ」(1,100円)。シャキッと新鮮な野菜にねっとりとした生ハムの組み合わせが絶妙です。現在、豚伝染病の影響で輸入停止となっているイタリア産の生ハムは、まだ在庫のある今のうちにしか食べられません。

チェントメニュー

実は2020年に「チェント」を開店する前は、大濠公園近くで「トラットリア・ルンゴ」を営んでいた永松さん。ピッツァの他にもグランドメニューには、前菜からパスタ、メインの肉料理、ドルチェまで揃い、日替わりの黒板メニューには季節の食材を使った限定料理も用意されています。本格的なローマピッツァとともに、王道のイタリア料理が楽しめます。

店舗名:PIZZERIA CENTO(ピッツェリア・チェント)
ジャンル:イタリア料理、ピッツァ
住所:福岡市早良区祖原4-3みやびコーポ1F
電話番号:092-707-5724
営業時間:12:00~OS14:00/18:00~OS21:00
定休日:火曜、第1水曜
席数:カウンター3席、テーブル27席
個室:なし
メニュー:マリナーラ770円、マルゲリータ1,100円。ビアンケッティ1,650円、前菜1,100円、パルマ生ハムのサラダ1,100円、パスタ990E円~、豚ロースのフィレンツェ風ロースト2,750円
URL:https://cento100.com

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この記事を書いたひと

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