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サカナへの愛をカタチに

木片を彫りあげて魚を作るフィッシュカービング。
日本での知名度は低いが、アメリカでは毎年その精巧さを競う世界大会が行われ、欧米などでは正式な競技として認知されている。
3,000人以上が参加するその世界大会で最優秀賞を受賞した“フィッシュカーバー”が宮崎にいる。土持泰司(つちもち・たいじ)さん(52)だ。

20年程前、デパートの広告制作者として働いていたときに、雑誌の表紙に載っていたフィッシュカービングを見て「自分が作った方が上手い!」と一念発起!32歳からフィッシュカービングを始め、誰に教わるわけでもなくおよそ10年で世界チャンピオンに輝いた。

土持さんの作品の特徴はそのリアルさ。波打つヒレやくねらせた魚体は今にも動き出しそう!世界が認める作品作りを支えているのはサカナへの愛情だ。小学生の頃、暇さえあればめくっていたボロボロの魚類図鑑。土持さんの能力は、実は子どもの頃から培われていたのだ。

「本物の魚より魚らしく!見た人が“感嘆”ではなく“感動”する作品でなければいけない!」と語る土持さんのフィッシュカービングにかける情熱と、まるで生きているかのような動きのある作品の魅力に迫る。

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