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世界に届け!「分ければ資源」の精神

8年連続で「ごみのリサイクル率」日本一に輝いている鹿児島県大崎町。
一般廃棄物のリサイクル率は80%(2013年度)で、全国平均の約4倍だ。「混ぜればごみ、分ければ資源」を合言葉に、町民は日々の暮らしの中で、 ごみを27種類に分別している。

大崎町がごみのリサイクルに取り組んだ理由は、地域に1つしかない埋め立て処分場の“延命”だ。焼却処分場がないため、町ぐるみで、ごみの分別とリサイクルに乗り出したのだ。当初手探りだった取り組みは徐々に軌道に乗り、 開始から6年後に、リサイクル率日本一を達成した。

さらに大崎町では、生ごみで作った堆肥で菜の花を育て、その菜の花で食用油を作り、食用油の廃油をバイオ燃料にして、ごみ回収車を走らせている。
めざす姿は「資源循環型社会」だ。
この取り組みは次第に注目を集め、インドネシアのデポック市からは、ごみ処理の仕組み作りを委託された。
「分ければ資源」の精神は、海外にも広がり始めている。
<取材先データ>
会社・学校名など:大崎町役場
担当者:德禮(禮は旧字のネ豊)勝矢さん
住所:鹿児島県曽於郡大崎町仮宿1029番地
電話:099-476-1111
HP:http://www.town.kagoshima-osaki.lg.jp/

取材後記

大崎町の徹底したごみの分別とリサイクルの取り組み。
ごみの27分別だけでも驚きですが、「分別、面倒くさくないですか?」と尋ねると「もう慣れたからね~」と涼しそうな笑顔でぱっぱっとごみを分別する大崎町の住民たちにはさらに驚きました。

生ごみを堆肥に変え、堆肥で菜の花を育て、菜の花で菜種油を絞り、さらに廃油をせっけんやバイオ燃料にまで変える、資源循環型社会に向けた取り組みには、感動すら覚えました。この鹿児島の1万4千人の町の取り組みが、インドネシアの都市のごみ問題を解決しようとしているというのはとても誇りに思います。 今後も世界に広がりを見せる大崎町の取り組みを、追い続けたいと思います。
担当:MBC南日本放送 大内 裕貴

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