みかんのイラストが描かれた暖簾、そして、入り口付近に植えられたみかんの木が客を迎えてくれます。この一文だけで、どのお店のことなのか想像できた人もいるでしょう。そう、ここは、春吉にある人気店「藁焼 みかん」。しかも2021年11月に移転オープンしたばかりで、装いを新たにした店舗です。移転を機に、いろいろと変化や進化を遂げているということを聞きつけ訪れてみました。
場所は、旧店舗から南へ約150m。春吉の賑わいから少し離れていますが、老舗もちらほらと点在し、どこかおくゆかしさを感じるエリアです。店主の末安拓郎さんは、親しみを込めてこの周辺を“奥春吉”と呼び、あえてここに移転してきたそうです。
「旧店舗から少ししか離れていませんが、それでもこの周辺は年齢層が高めのお客様も多く、少し閑静な雰囲気も気に入っています」と末安さん。
座敷席も1卓あるものの、大きな木のカウンターを中心とした空間が印象的です。調理場と客席が適度な距離感を保ちながらくつろげる空間作りにもかなりこだわったのだそうです。「このくらいの規模感のほうがお客様とのコミュニケーションも取りやすいですし、より丁寧に料理を提供したいと思いカウンターをメインにしています」と末安さんが言うように、実際に訪れた際も、料理のことや何気ない会話も気軽にできるような居心地良さがありました。「いろいろと物件を探してはいましたが、理想のエリアと程よい広さの場所が見つかって本当によかったです」(末安さん)。
古民家をテーマにデザインされた外装や内装が雰囲気バツグン。古材などを使った木の温もりを感じる温かい雰囲気をイメージし、アンティーク雑貨や飾りを適度に配したこだわりの空間に仕上げています。
もちろん、店主を筆頭に楽しいスタッフも元気いっぱい! 店内はいつも笑顔に包まれて楽しい空気が充満しています。
この地で新たなスタートを切るという思いを込めて、メニュー構成も一新しています。「今までより、もっと自分がやりたい料理を作って、それをじっくりと味わってもらえるようなお店にしていきたいですね」と末安さんが言うように、看板の藁焼き以外はどれも新たに考案した料理ばかりです。
「地元の食材はもちろんですが、自分の足で訪れて知り合った生産者さんが作るものなど、人の縁で出会った素材にもこだわっています」と末安さん。地元久留米の米をはじめ、秋田の野菜、糸島の猪肉など、産地と旬を意識した食材は、店主のアイデアによりまたとない料理へと変貌します。
例えば、佐賀の郷土料理を独自に進化させた「焼ごどうふ」(500円)は、三原豆腐店で使われている鹿島市(佐賀)の大豆を使い、陶板で焼いたオリジナルメニュー。ムチムチの豆腐の食感に、ゴマだれの甘みと香ばしさが加わり、一口食べただけで旨味が口中に広がり、しばし余韻に浸りました。
また、「白子ぐつぐつ」(900円)は、チーズソースに、白子とレンコン&バレイショの饅頭を絡めて食べる、冬らしい料理です。白子の濃厚さとレンコンなどの軽やかな歯応えが心地よく、黒コショウが程よいアクセントとなっています。濃厚な白子とチーズソースの相性の良さに感服でした!
さらに、アン肝ポン酢ソースにトラフグを絡めて自家製のミカンコショウをあえながら食べるフグ料理は、アン肝、フグ、ミカンコショウが口の中で三位一体となり、キリッとした日本酒のアテに抜群です。また、スッポン鍋の具材と出汁を春巻きでくるんだ一品もあり、季節の素材を自由な発想で昇華させたメニューは、味はもちろん、どれも盛り付けを見ただけでもワクワクさせてくれます。
もちろん、名物の藁焼きも健在です。カツオなどの魚介を素早く炙ることで、上品な脂と凝縮した身の旨みを堪能できます。塩をちょっとつけるだけでカツオの良質な素材感がグッと引き立ち、まさに口福。やはり同店では欠かせないメニューです。
藁で一気に焼き上げるところはシャッターチャンス! 最高のポーズで応えてくれる大将の笑顔も含め、おいしい思い出となるでしょう。
料理は、単品でも注文できますが、おまかせ(6,000円)でオーダーするのもおすすめです。好みや苦手な食材を伝えれば、先付からデザートまでテンポよく楽しむことができます。当日でも大丈夫なので、気軽に相談してみましょう。(UMAGA編集部)
※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。 ※撮影時にマスクやアクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
【外部リンク】
≫ 目指すは創業100周年。大衆に愛される博多焼鳥のレジェンド ≫ 家飲み最強のおつまみ「ドライ明太子」。焼酎の美味しい割り方も!
場所は、旧店舗から南へ約150m。春吉の賑わいから少し離れていますが、老舗もちらほらと点在し、どこかおくゆかしさを感じるエリアです。店主の末安拓郎さんは、親しみを込めてこの周辺を“奥春吉”と呼び、あえてここに移転してきたそうです。
「旧店舗から少ししか離れていませんが、それでもこの周辺は年齢層が高めのお客様も多く、少し閑静な雰囲気も気に入っています」と末安さん。
座敷席も1卓あるものの、大きな木のカウンターを中心とした空間が印象的です。調理場と客席が適度な距離感を保ちながらくつろげる空間作りにもかなりこだわったのだそうです。「このくらいの規模感のほうがお客様とのコミュニケーションも取りやすいですし、より丁寧に料理を提供したいと思いカウンターをメインにしています」と末安さんが言うように、実際に訪れた際も、料理のことや何気ない会話も気軽にできるような居心地良さがありました。「いろいろと物件を探してはいましたが、理想のエリアと程よい広さの場所が見つかって本当によかったです」(末安さん)。
古民家をテーマにデザインされた外装や内装が雰囲気バツグン。古材などを使った木の温もりを感じる温かい雰囲気をイメージし、アンティーク雑貨や飾りを適度に配したこだわりの空間に仕上げています。
もちろん、店主を筆頭に楽しいスタッフも元気いっぱい! 店内はいつも笑顔に包まれて楽しい空気が充満しています。
この地で新たなスタートを切るという思いを込めて、メニュー構成も一新しています。「今までより、もっと自分がやりたい料理を作って、それをじっくりと味わってもらえるようなお店にしていきたいですね」と末安さんが言うように、看板の藁焼き以外はどれも新たに考案した料理ばかりです。
「地元の食材はもちろんですが、自分の足で訪れて知り合った生産者さんが作るものなど、人の縁で出会った素材にもこだわっています」と末安さん。地元久留米の米をはじめ、秋田の野菜、糸島の猪肉など、産地と旬を意識した食材は、店主のアイデアによりまたとない料理へと変貌します。
例えば、佐賀の郷土料理を独自に進化させた「焼ごどうふ」(500円)は、三原豆腐店で使われている鹿島市(佐賀)の大豆を使い、陶板で焼いたオリジナルメニュー。ムチムチの豆腐の食感に、ゴマだれの甘みと香ばしさが加わり、一口食べただけで旨味が口中に広がり、しばし余韻に浸りました。
また、「白子ぐつぐつ」(900円)は、チーズソースに、白子とレンコン&バレイショの饅頭を絡めて食べる、冬らしい料理です。白子の濃厚さとレンコンなどの軽やかな歯応えが心地よく、黒コショウが程よいアクセントとなっています。濃厚な白子とチーズソースの相性の良さに感服でした!
さらに、アン肝ポン酢ソースにトラフグを絡めて自家製のミカンコショウをあえながら食べるフグ料理は、アン肝、フグ、ミカンコショウが口の中で三位一体となり、キリッとした日本酒のアテに抜群です。また、スッポン鍋の具材と出汁を春巻きでくるんだ一品もあり、季節の素材を自由な発想で昇華させたメニューは、味はもちろん、どれも盛り付けを見ただけでもワクワクさせてくれます。
もちろん、名物の藁焼きも健在です。カツオなどの魚介を素早く炙ることで、上品な脂と凝縮した身の旨みを堪能できます。塩をちょっとつけるだけでカツオの良質な素材感がグッと引き立ち、まさに口福。やはり同店では欠かせないメニューです。
藁で一気に焼き上げるところはシャッターチャンス! 最高のポーズで応えてくれる大将の笑顔も含め、おいしい思い出となるでしょう。
料理は、単品でも注文できますが、おまかせ(6,000円)でオーダーするのもおすすめです。好みや苦手な食材を伝えれば、先付からデザートまでテンポよく楽しむことができます。当日でも大丈夫なので、気軽に相談してみましょう。(UMAGA編集部)
店舗情報
店名 | 藁焼 みかん |
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住所 | 福岡県福岡市中央区春吉2丁目12-20 |
電話番号 | 092-712-0388 |
営業時間 | 17:00~24:00 |
定休日 | 日曜 |
※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。 ※撮影時にマスクやアクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
【外部リンク】
≫ 目指すは創業100周年。大衆に愛される博多焼鳥のレジェンド ≫ 家飲み最強のおつまみ「ドライ明太子」。焼酎の美味しい割り方も!
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