PageTopButton

パナソニックシステムネットワークス(株)スペシャル RKBアナウンサー朗読会「お話 能舞台」

暮らしアナウンサー朗読会

9月8日(土)に大濠公園能楽堂で、3回目となるRKBアナウンサー朗読会「お話 能舞台」を、午後2時半から約2時間に渡って開催いたしました。 当日は時折激しい雨が降るあいにくの天候ではありましたが、約400人の観客の皆様に足をお運びいただきました。

総檜造りの伝統文化の香り漂う能舞台にふさわしい名作文学や、童話、メッセージ性の高い短編や詩の暗唱、笑いを誘う落語など、メリハリのある7作品をラインナップ。「お話 能舞台」では衣装にもこだわり、着物の「蝶屋」様にご協力をいただいて毎回浴衣を着用しています。伝統芸能の舞台に立つと、凛とした空気につつまれ背筋が自然と伸びる感じがします。あの独特の雰囲気と緊張感は、普段のスタジオやステージで体感するものとはひと味もふた味も違うもので、我々にとっても得がたい体験です。能楽堂での朗読会は、日常から離れて幽玄の世界にどっぷり浸っていただきつつ、朗読を満喫していただける良い機会といえます。

さて、今回は特別ゲストとして「ためしてガッテン」(NHK)のナレーションでおなじみの生野文治さんをお招きし、米村旭翔さんの筑前琵琶の演奏と共に、芥川龍之介の「羅生門」を重厚感タップリに朗読していただきました。生野さんといえばいわずと知れた男性ナレーターの第一人者であり、RKBアナウンサーの大先輩でもあります。そんな生野さんの迫力ある朗読には、我々はもちろん会場の皆様もすっかり惹きこまれていらっしゃいました。ゲストに登場いただくのは初の試みでしたが、完成度、深み共により増してよかったのでは、と考えます。

最後に回収したアンケートには、「あっという間の2時間でした。」「羅生門、小2の息子にはちょっとこわかったようだが、世界にグッと引きこまれた。」「あまりの迫力に鳥肌が立った」「涙ぐんだ」「次回も必ず来ます」・・・など、たくさんの心打たれる嬉しいコメントが綴られていました。客席とステージの気持ちが一つになったと実感でき、心底報われます。また、朗読会からは実に学ぶことも多く、アナウンス技術だけでなく情感も育てられている気がします。今後も「喜んでいただける朗読会とはどんなものか」を常に考え、マンネリに陥ることなく、新しい挑戦を忘れず活動を続けていきたいと考えています。 最後になりましたが、今年もパナソニックファミリー会ボランティアスタッフの皆様、西南学院大学お話アカデミー学生スタッフの皆様にも運営等にご協力いただき、感謝しております。そして、盲導犬募金にご協力いただいた皆様ありがとうございました。

作品作者朗読
ハチドリのひとしずく南米アンデス地方民話茅野 正昌・櫻井 浩二
わたしと小鳥と鈴金子みすず本庄 麻里子・田中みずき
だってだってのおばあさん佐野洋子田中みずき・本庄 麻里子・櫻井 浩二
転失気落語龍山 康朗・茅野 正昌・櫻井 浩二
羅生門芥川龍之介生野 文治・筑前琵琶・米村 旭翔
おばあちゃんがいると いいのにな松田素子田中みずき
走れメロス太宰治本庄 麻里子・櫻井 浩二・龍山 康朗・茅野 正昌

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう