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母に着せたかった服~アラフィフ姉妹の挑戦~

ニコニコ笑顔の仲良し姉妹、森田真代さん(54)と坂上くみかさん(50)は、衣料ブランド「kokomyu(ココミュ)」(熊本県合志市)のオーナー。実店舗を持たずにマルシェやネットで販売するのは、病気療養中や授乳中の人をはじめ“全ての女性に優しい”ルームウェアだ。
肌触りのいいダブルガーゼを使ったゆったりめのワンピースやトップスは、色鮮やかで可愛らしい見た目。なにより一番の特徴が、入院中の検査や診察、授乳などで人目を気にせず患部を出すことができるオリジナルのデザインだ。
女性にとって大切な “かわいい”と“機能性”を満たす服が評判を呼んでいる。

ふたりがこの服をデザインしたのは母・美幸さんのため。
5年前に美幸さんが入院したとき、レンタルできたのは無機質なデザインの入院服。
明るい性格で可愛いものが好きだった母親は不本意だったに違いないと、自分たちが親不孝をしているような気持ちになり、美幸さんが亡くなった後も後悔の念が消えることはなかった。

ふたりは同じような思いを抱える人にこの服を届けたいと一念発起。服作りや事業経営の経験はなかったが、様々な人たちの力を借りて1年ほどで商品化にこぎ着けた。母への思いを結実させようと奮闘する“アラフィフ姉妹”を追った。
 

(制作:RKK熊本放送/吉村 由紀子)

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