卵の価格高騰が止まりません。1年前に比べ1.5倍、しかも高いだけでなく、品薄の状態が続いています。安定供給のためにブラジルから輸入する動きも出ています。
◆3年前と比べ2倍以上に高騰中
来店客「スーパーで買うのも躊躇しちゃうので、お店で食べられるのはうれしいかもしれないですね」
福岡市博多区にあるレストランです。多い日で1日800個もの卵を使っているため、卵の高騰は大きな痛手です。
大坪翔太社長「卵は3月までどんどん上がった感じです。4月、5月は高止まりしている感じはあります。卵がなくなると営業できなくなるので、物の確保を最優先にしてもらっていますね」
日本全国で猛威をふるった鳥インフルエンザにより去年10月以降、26の道県で1700万羽を超えるニワトリが殺処分されました。「採卵」用のニワトリに限ってみても、全体の1割以上が処分されたことになります。これに伴い、卵の価格は3年前と比べて2倍以上に、1年前と比べても1.5倍に高騰しています。この店は、今年2月にオープンしたばかりですが、卵の価格の値上がりを受け1か月後にはすべての商品を100円値上げしています。
大坪社長「価格が落ち着くのが9月くらい、普通に流通し始めるのは9月か10月くらいかなと2か月前くらいに言われました。さらに上がると値上げで対応するしかないです」
◆安定供給のためにブラジル産を輸入
福岡県粕屋町にある液卵メーカーのイフジ産業は、日本全国の養鶏場から仕入れた卵を「全卵」、「卵黄」、「卵白」などの液卵に加工し、様々な食品メーカーに出荷しています。
藤井宗徳社長「価格水準は当面変わらないと考えています。高騰だけじゃなくもう卵が足らない状況になっていますね食品メーカーさんから『卵がないから作れない』と悲鳴を聞いています。液卵は“食の半導体”ですから、食品メーカーさんに安定供給していくことが我々の使命です。海外から卵を購入して、液卵原料にしようと思っています」
国内の卵不足を見越して半年ほど前から海外調達に動き、今年3月からブラジル産の卵を導入しました。鳥インフルエンザの世界的な流行によって、ブラジル産の卵は国産と比べ1.5倍ほど高値です。しかし、社長は安定供給のためには仕方がないと話します。
藤井社長「唯一供給能力があるのはブラジルだけということです。各国からブラジルにオファーが殺到し非常に価格が高いです。我々としては値段は度外視して、食品メーカーさんのお役に立てるように」
ブラジル産の卵は、これまでにも輸入されています。冷蔵装置のある船で50日ほどかけて輸送され、品質に問題はないということです。私たちの食卓に欠かせない「卵」。鳥インフルエンザが発生した養鶏場では、元の生産体制に戻るまで少なくとも2年はかかるということです。しばらくは、品薄と高騰が続きそうです。
◆3年前と比べ2倍以上に高騰中
来店客「スーパーで買うのも躊躇しちゃうので、お店で食べられるのはうれしいかもしれないですね」
福岡市博多区にあるレストランです。多い日で1日800個もの卵を使っているため、卵の高騰は大きな痛手です。
大坪翔太社長「卵は3月までどんどん上がった感じです。4月、5月は高止まりしている感じはあります。卵がなくなると営業できなくなるので、物の確保を最優先にしてもらっていますね」
日本全国で猛威をふるった鳥インフルエンザにより去年10月以降、26の道県で1700万羽を超えるニワトリが殺処分されました。「採卵」用のニワトリに限ってみても、全体の1割以上が処分されたことになります。これに伴い、卵の価格は3年前と比べて2倍以上に、1年前と比べても1.5倍に高騰しています。この店は、今年2月にオープンしたばかりですが、卵の価格の値上がりを受け1か月後にはすべての商品を100円値上げしています。
大坪社長「価格が落ち着くのが9月くらい、普通に流通し始めるのは9月か10月くらいかなと2か月前くらいに言われました。さらに上がると値上げで対応するしかないです」
◆安定供給のためにブラジル産を輸入
福岡県粕屋町にある液卵メーカーのイフジ産業は、日本全国の養鶏場から仕入れた卵を「全卵」、「卵黄」、「卵白」などの液卵に加工し、様々な食品メーカーに出荷しています。
藤井宗徳社長「価格水準は当面変わらないと考えています。高騰だけじゃなくもう卵が足らない状況になっていますね食品メーカーさんから『卵がないから作れない』と悲鳴を聞いています。液卵は“食の半導体”ですから、食品メーカーさんに安定供給していくことが我々の使命です。海外から卵を購入して、液卵原料にしようと思っています」
国内の卵不足を見越して半年ほど前から海外調達に動き、今年3月からブラジル産の卵を導入しました。鳥インフルエンザの世界的な流行によって、ブラジル産の卵は国産と比べ1.5倍ほど高値です。しかし、社長は安定供給のためには仕方がないと話します。
藤井社長「唯一供給能力があるのはブラジルだけということです。各国からブラジルにオファーが殺到し非常に価格が高いです。我々としては値段は度外視して、食品メーカーさんのお役に立てるように」
ブラジル産の卵は、これまでにも輸入されています。冷蔵装置のある船で50日ほどかけて輸送され、品質に問題はないということです。私たちの食卓に欠かせない「卵」。鳥インフルエンザが発生した養鶏場では、元の生産体制に戻るまで少なくとも2年はかかるということです。しばらくは、品薄と高騰が続きそうです。
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