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「声をかけてくれてうれしかった」地域で子供たちを見守ることの大切さ

家庭の事情などで警察や行政の支援を受けている子供たちが先日、農業体験イベントに参加しました。支える大人との素朴で率直なやりとり。地域で子供たちを見守ることの大切さを考えます。

農業体験イベント 次第に話が進むように


福岡県那珂川市で開かれた農業体験イベントに参加したのは、家庭の事情などで警察や行政の支援を受けている子供たちで、少年補導員らと一緒にジャガイモ掘りをしました。

春日警察署少年補導員連絡会 田中修さん「趣味とかはありますか?」
少年「趣味は野球」
田中さん「ペイペイドーム行く? テレビ見るのが好き?」
少年「テレビ見るのも好きだけど、野球をするのが一番好き」
田中さん「最近キャッチボールとかした?」
少年「しました」
田中さん「いつ?」
少年「最近は、友達とキャッチボールを」
田中さん「気持ちいいもんね、体動かしたら。私もしよったんよ。子供のころから中学校まで。今は体がおじいちゃんだからできないけどね」

最初は緊張していた子供たちも、会話を重ねていくにつれリラックスしている様子でした。
 

今日から”じゃがいも掘り仲間”


ジャガイモの収穫もひと段落し、昼ご飯。メニューはこの畑のジャガイモを使ったカレーライスです。

田中さん「今日は何か予定があるの?」
少年たち「特に何も……」
田中さん「ゲーム?」
少年たち「ゲームは……しないかな」「僕はゲーム」
田中さん「今日は昼から野球があるんじゃない、ドームでジャイアンツ戦が」
田中さん「知り合いになれてよかった。2人とも。いろいろ話ができてよかった。”じゃがいも掘り仲間”やね」

田中さん「あなたは周りから絶対に必要とされている人間だよ。だから投げやりにならんで自分を大事にしようね。そういう思いはあります」

少年「初めは緊張したけど、声をかけてくれてうれしかった」
少年「やっぱり話を聞いてもらえる人がいたりすることで、居場所を作れることでもあったりとか、安心とか自信もついたりしました」

つながれば「ちょっとしたことでも相談に」


「声をかけてくれてうれしかった」、「話を聞いてもらえる人がいて安心した」
子供たちが口にした素直な言葉は、日ごろ感じているさびしさの裏返しとも言えます。

春日警察署少年補導員連絡会 井上和秀会長「つながりがあったら、ちょっとしたことでも我々でも考えられる悩みもありますからね。それを察知して乗れる悩みごとがあれば、話し合いをしていけばいいのかなと思います」

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