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【気象予報士の解説】7月の“1か月分”の雨が降った九州北部、この後少しの雨でも「土砂崩れ」のおそれ~九州に大雨

RKB気象予報士・龍山康朗の解説:未明からのレーダーを確認すると、九州には雷を伴った非常に激しい雨がどんどんと西から流れ込んでいます。強い雨の区域は少しずつ南に下がって、北部では雨の止み間もでてきています。

夕方にかけて“非常に激しい雨”のおそれ


3日正午からの雨の予想です。非常に激しい雨、あるいは激しい雨は、熊本県から鹿児島県に南下。九州北部ではだんだんと雨が弱まってくる見込みです。しかし、気象台は大雨、落雷、突風情報を九州北部に発表しています。福岡・佐賀・大分県は、3日夕方にかけて雷や突風を伴った非常に激しい雨のおそれがあります。最大1時間雨量は40~50ミリ(多いところ)、24時間雨量は80~100ミリです。

7月1か月分の雨がすでに降っている


6月29日からの総雨量は、ほとんどのところでCGの赤い柱で示した300ミリを超えています。300ミリ以上の雨が降っている地域では、かなり地盤が緩んでいます。この後少しの雨でも、あるいは雨が止んでも土砂災害が発生するおそれがあります。崖崩れや土石流などに警戒が必要です。九州北部でこの後、雨は弱まりますが、すでに300ミリ以上の記録的な大雨が降っているところがあります。6月、あるいは7月の1か月分以上の雨がこの5日間で降っています。上流に降った雨が下流にどんどんと流れていきます。下流の地域で雨が止んでいても浸水に警戒が必要です。

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