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叩きつけるような雨が止まらない福岡・佐賀・大分“線状降水帯”が発生し、堤防決壊で住宅浸水の危機

福岡県に午前3時すぎ、佐賀県に午前4時半ごろ、大分県に午前5時すぎにそれぞれ「線状降水帯」が発生した。同じ場所で非常に激しい雨が降り続く現象で、災害発生の危険度が急激に高まっている。気象庁は「顕著な大雨に関する情報」を出し、災害が起きる前に身の安全をはかることを呼びかけている。

息苦しくなるような圧迫感のある“猛烈な雨”が降っているところも

未明の1時間降水量は、各地で軒並み50ミリを超え“滝のように降る”非常に激しい雨となっている。太宰府市では午前4時すぎから5時すぎまでの1時間に80ミリを超える猛烈な雨が降った。これは息苦しくなるような圧迫感のある雨とされる。線状降水帯が発生した場所では、こうした雨が同じ場所で降り続いているおそれがある。九州では先月末から大雨が続いており、すでに地盤がゆるんでいる場所が多数ある。追い打ちをかけるような雨の降り方にどこで災害がおきてもおかしくない状況。

7月10日の各地の1時間降水量
1.太宰府(福岡県)83.5mm
2.朝倉(福岡県)72.5mm
3.北山(佐賀県)70.0mm
4.耳納山(福岡県)62.5mm
5.福岡(福岡県)60.0mm
 

迫る住宅の浸水、主要河川が“はん濫の危機”に

国交省と気象庁は、午前4時50分に佐賀県の厳木川、午前5時20分に佐賀県を流れる牛津川と大分県の山国川上流部に「氾濫危険情報」を出した。このまま雨が続くと堤防が壊れ佐賀県多久市、小城市、大町町、江北町、唐津市、大分県中津市、福岡県上毛町では、広い範囲が浸水するおそれがある。氾濫危険情報は、災害レベル4に相当し、河川の近くにいるなどの危険な場所にいる人は全員に避難が求められている。

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